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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
秘策?やけくそ?
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レオンには日頃の恨みや先程のゲームの借りのことを考えると、リオンさんが叫ばせる能力を持っているのは容易に想像できる。でも、なんで俺のはミリアーナさんだと断定できるんだ?

「確かにこのヒモ、ミリアーナさんのに似てるね」
「拘束するなら、ミリアーナさんは得意だもんね」

ソフィアの言葉を聞いてシェリアとウェンディが納得する。言われてみると、ミリアーナさんの魔法は拘束系の魔法だから、イメージが重要になる特殊能力では発動させやすいのかもしれない。

「スペルが当てられないなら、この二人を倒すのが最善だよね?」
「それしか方法はないね」

次々に話を進めていく二人の少女。俺もちょいちょい口を挟んではいるのだが、いかなる作戦でも参加することができないので、あまり話しに参加できないのが正直なところ。

「でも倒すとしたらどうやって倒すの?」

ソフィアたちの考えだと、俺とレオンの動きを制限している二人の人物を倒して解放しようとしてるんだけど、果たしてどうやってそれを実行するのだろうか?
動けるのは三人の少女たちだけ。レオンもいけなくはないけど、叫びながら戦うことができないので片手で口を塞ぎながら行くしかない。それだといくらなんでも厳しいから、やっぱりシェリアたちしか戦える人はいない。

だけど、向こうは五人とも顕在しているし、なにぶん実力者が揃っている。彼女たちだけに任せるのは、いささか気が引けるんだけど・・・

「大丈夫!!ソフィアにいい作戦があるから!!ね?」
「うん!!頼れる人がいるからね!!」

楽しそうに笑みを浮かべて顔を見つめ合わせた後、ある人物へと視線を向ける少女たち。

「え?」

二人の少女に期待の眼差しを向けられた人物は、何がなんだかわからず間抜けな声を出していた。
















第三者side

「ふぅ、どこにいるんだ?あいつら」

場面は変わり、柱の影を隅から隅まで見て回り、敵の姿を捜索しているリオンたち。彼らはサブの四人が円のように隊列を作りながら、中央にプレイヤーのカグラを配置する形で少年少女たちを探し回っていた。

ザッザッザッ

五人が見落としがないようにフィールドを歩き回っていると、後ろから近づいてくる足音が聞こえてくる。それを聞いた彼らは振り返ると、目に入った人物を見て驚愕していた。

「おいおい・・・いくらシリルとレオンが動けないからとはいえ、それはないんじゃないのか?















ウェンディ」

リオンたちの前に現れたのは天空の巫女、ウェンディ・マーベルただ一人。秘策があるのか、はたまた単なるやけくそなのか、彼女たちの狙いに注目が集まる。




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