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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
秘策?やけくそ?
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じゃねぇかよ!!」
「キレんなよ」

遅れてやって来たユウカに怒鳴るトビーだったが、安定の返しをされて頭をポリポリと掻いている。

「どこに行っちゃったのかな?」
「まだ近くにいるんじゃないか?」

敵の叫び声が聞こえてからそう時間は経っていなかった。そのため、まだ周辺にいると読んだ二人だったが、リオンがそれを否定する。

「いや、たぶん向こうの誰かが瞬間移動系の能力を持っているんだろう」
「なるほど。確かにな」

どこから敵が向かってくるかわからない状況で迂闊に動くわけには行かない。向かった先で遭遇してしまっては、意味がなくなってしまうからだ。

「ま、どこに行っても問題ないがな」
「そうだな。シリルとレオンの動きは封じているわけだし」

主戦力である少年たちを封じているとあって余裕が見える人魚の鱗(マーメイドスケイル)。その頃対戦相手であるチビッ子たちは・・・












シリルside

「あ・・・危なかった・・・」

元の場所から大きく離れた柱の影で作戦タイムを取っていた。

「一体どんなスペルでレオンに叫ばせてるのかな?」
「“氷の神”とか?」

レオンを狙ったスペルを封じたものだと思っていただけに、ショックを隠しきれないシェリアとウェンディがそう言う。

「・・・」
「大丈夫?レオン」

口を抑えて声を出さないようにしているレオンを心配そうに見上げる。彼は口に力を入れながら呼吸をすることが難しく、首を振って大丈夫ではないことをアピールしていた。

「“氷の神絶叫”!!」
「“叫ぶ氷の神”!!」

思い付いたスペルを叫んでみる天空の少女たち。しかし、どれも当たっているような気がしない。そもそも当たってても使用者が見える範囲にいないのだから、確認のしようがないんだけど。

「カグラさんたちが見える位置まで移動する?」

自らのスペルを使って一旦距離を縮めて相手の様子を伺おうとソフィアが提案するが、口を塞いでいるレオンが首を振る。

「俺もやめておいた方がいいと思う」
「そんな格好で言われても・・・」
「そこは今関係ない!!」

相手のスペルを封じられたかどうかを確認したい気持ちはわかるけど、迂闊に接近するのはいかがなものだろうか。向こうがどんな能力を使えるのかわからないし、下手したら迫った瞬間全滅させられる可能性だってあるし・・・

「じゃあどうするの?」
「このまま何もしないわけにはいかないよ?」

時間が物事を解決してくれることは絶対にない。特に今の状況では、動かないことはただ負けるまでの時間を稼いでいるだけに過ぎないのだ。

「たぶんレオンのはリオンさんで、シリルのはミリアーナさんだよね?」


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