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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
秘策?やけくそ?
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「ちょっ!?シリル大丈夫!?」
「見ての通りダメです」

俺の悲鳴を聞いてソフィアからこっちへとやって来たシェリアがチューブに手を伸ばすが、ガッチリと絡まっている上に強度もあり、引きちぎることも逃がすこともできない。

「もしかしてこれって・・・」
「敵の特殊能力?」

なぜ絡まっているのか、考えられるのはそれしかない。でも、俺を狙うスペルを封じるためにウェンディとレオンに被らせるのを覚悟で選択してもらったのに、一体なんで・・・

「絶対カグラさんだ!!間違いなくあれでシリルを指定した!!」

地団駄を踏んで悔しそうにしているソフィア。さっきから何やら様子がおかしいけど、やっぱり心当たりがあるのかな?ちょっと説明を求めたいんだけど・・・



















リオンside

最終戦が開幕、それと同時に早速一人のスペルを発動させた。

「ミリアーナ、イメージはできているか?」
「ミャア!!バッチリだよカグラちゃん!!」

グッと親指を立てて隣の女性剣士に笑みを見せる猫耳の女性。ここからでは敵の姿が確認できないので、本当に発動しているか不安だが、おそらく大丈夫だろう。

「しかし、よくあんな当て字を思い付いたものだな」

ミリアーナが使用しているスペルは、実はカグラが考えたものなのである。しかし、シリルの名前をあんな風に作ってみせるとは・・・

「ち!!ちが・・・あれはソフィアが考えたもので・・・」
「わかってるわかってる」

カグラがあんな変態的な文字を作ったら逆に驚きで思考が停止してしまいそうだ。ただ、あのセクハラ娘ならふざけて考えそうな言葉だ。

「でも向こうにソフィアがいるんなら、当てられるんじゃないか?」
「大丈夫だ。後半の部分はアラーニャから聞いたものだ。これならソフィアにも気付かれまい」

アラーニャも関わってきているのか。しかし、“尻流亀甲縛”とは・・・どういう発想したらそんな単語にたどり着けるんだか・・・

「そっちはもういいから。リオンも能力発動させろよ」
「オオーン」

人魚の踵(マーメイドヒール)の日頃の会話に心配していると、後ろからユウカとトビーに次なる一手をと急かされる。

「焦るな。言われずともするつもりだ」

彼らに注意を受けたので早々に能力のイメージをして発動させる。

「さて、あいつらはどう動くかな?」

俺とミリアーナの能力でシリルとレオンを潰した。これにあいつらがどう対処するのか、拝見させてもらおうか。


















シリルside

「なんてあだ名つけてんだよお前は!!」
「ごめんてばぁ!!」

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