音速伝説
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メガミミロップ、メガトンキック!」
2体の蹴りが空中で交差する。そこからはお互いの全てをかけた戦いだった。どちらがどちらのものになるかをかけた、全力勝負!
「これで最後だ、飛び膝蹴り!」
「止めですよ、飛び膝蹴りです!」
お互いポケモンもトレーナーも体力のギリギリ、最後の最後で同じ技を選択した二人。何度めかの蹴りが交差しーー
「頑張れ、バシャーモ!」
「ファイトです、ミミロップ・・・!」
立ち上がったのは、バシャーモだった。そしてエメラルドがゴールを切るーー
「負けた・・・四天王のこの私が・・・」
敗北し、女の子座りでへたりこむネビリムに、エメラルドは容赦なく近付く。相手がショックを受けているからといって、遠慮するエメラルドではない。
「よう。約束、忘れたとは言わせねえぜ?」
「うう、あんな態度をとっておきながら俺の女になれだなんて、あなたツンデレなんですか、実は僕にメロメロだったりするんですか!せめて責任とってくださいね!」
「誰がツンデレだよ。それに何か勘違いしてねえか?」
「え・・・?」
涙目で首を傾げるネビリム、エメラルドはとても意地の悪い笑みを浮かべて。
「お前、アイドルなんだろ。だからうちのーーパパの会社と契約して、そっちで働いてもらうってんだよ。一応言っとくけど、俺はお前みたいな媚び売った女は嫌いなんだ」
「え・・・ええええっ!ても今はティヴィル団として活動してるからアイドルはおやすみ中で・・・」
「だったら、そのティヴィル団は俺がぶっ潰してやるよ。それからでいい」
「な・・・」
間髪入れず、当たり前のようにエメラルドが言ったのでネビリムは言葉につまりーーそして、笑った。この男の言うことはあまりにもむちゃくちゃだ。でもそれを、彼は現実にするのだろう。
「わかりました、今回のメガストーンはあなたに預けておきますが、ティヴィル団としての活動が終わったらあなたの会社で働かせてもらいます。パパも許してくれるでしょう」
「おう、ようやくわかったか」
「それと・・・ちゃんと責任はとって下さいね」
「心配すんなよ、パパの経営手腕なら大儲け間違いなしだぜ」
「ふふ、そういうことではなくあなたに・・・ですよ、いずれね」
ネビリムの顔は、激しい運動をした後のそれとは別の意味で赤かった。
「は?」
「ではごきげんよう!次会うときは、ティヴィル団としてあなたをぎたんきだんにしてませますからね!」
「おう、次もぶっとばしてやるから覚悟しろ!」
そうして、ネビリムと別れを告げる。彼女とはまた
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