音速伝説
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、悪い顔で宣言する。
「そうだ、こっちが負けたらそっちに入る以上、そっちが負けたらこっちに入ってもらわねえとフェアじゃねえーーだからお前には、負けたら家の女になってもらうことに決めた!!」
「な!なに言い出すんですかこのお子ちゃまは!10年速いですよ!」
「うるせえ!もう決めたからな、ほら始まるぜ!」
「え!ち、ちょっと・・・」
鳩が豆鉄砲を食ったように慌てるネビリム。そうしている間にも、実況者のカウントは進む。
「「サイクリングバトル、アクセル・オン!!」」
「・・・んでもって先手はもらった、いくぜラグラージ!」
「っ、謀りましたね!出てきなさいエテボース」
実況者の説明によれば決勝戦のルールは3対3、コースの距離は40km の長期戦だ。とはいえ心理的にも物理的にも先手を取っておくことは重要だとエメラルドは判断していた。スタート直前に話を持ちかけたのもそのためだ。
「いくぜラグラージ、俺様の後ろで波乗りだ!」
「ラー!」
ラグラージが自ら産み出した波に乗る。エメラルドはその波に飲まれぬようにスピードをあげた。エメラルドの前から見れば自分のだした技から逃げる少々間抜けな格好だが、後ろのネビリムからすれば、波を突破しない限りエメラルドを抜けない。
「いきなり仕掛けてきましたね・・・ならばエテボース、ジャンプしてダブルアタック!」
「その程度の技がラグラージに通用するかよ!」
エテボースが跳躍し、波の上のラグラージに向かう。波乗りに集中しているラグラージには隙があるが、彼の耐久力は高い。簡単には止められない。だが。
「甘いですよ、私のエテボースは特性『テクニシャン』を持ちます!さあやりなさい!」
「ボー!」
「ラッ!」
「ラグラージ!」
ラグラージが波の上から弾き飛ばされ、波が崩れる。そしてネビリムがエメラルドの横にならぶ。
「ちっ、やるじゃねえか。だが次のカーブで目にもの見せてやるぜ!」
「お好きにどうぞ?」
曲がり角でレネから学んだ直角に近い移動で無駄なく曲がりきる。対してネビリムは道の中央を悠々とカーブした。再びエメラルドが前に出る。
「いいのか?このままじゃカーブの度に差がついちまうぜ」
「これはあくまでポケモンバトル。その分はポケモンの技の技術で追い抜かせてもらいますよ。ところでさっきの話ですが」
「ラグラージ、グロウパンチだ!」
「聞きなさい!エテボース、ダブルアタックです!」
ラグラージの拳をエテボースの尻尾の片方が受け止める。そしてもう片方の尻尾が伸びて、エメラルドを狙う!
「うおっ!」
バランスを崩すエメラルド
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