コンフルエンス
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。八神家の台所を預かっとるモンとして、再会を祝して精いっぱい腕を振るいたいしな〜」
「なら私はぶぶ漬けを作ってあげるよ」
「再会して早々帰れとはパンチの効いたおもてなしやな!」
「だったら汁物はそっちが担当したらいいじゃん。代わりにこっちはサラダをやらせてもらうよ」
「ええよ。でもパインは入れんといてな〜」
「なんでパイン? でも入れるなと言われると、つい入れたくなるね」
「まぁ、食べ合わせが悪いっちゅうわけでもあらへんし、別に入れてもかまへんけど、フラグっても知らんで」
「う〜ん、何だか二人だけじゃちょっと不安だし、私も手伝おうかしら?」
「「シャマルは来んな」」
「グスン……! 二人そろって言わなくてもいいのにぃ……!」
参加を一蹴されて涙目になるシャマルだが、彼女を除く八神家一同は二人の言葉に心から賛同していた。彼女達の胃に深く刻まれたケミカルダイナマイトウェポンの傷跡は、本人が思うより根深かった。
色んな意味で若干の不安要素はあるものの、とりあえず二人は調理を開始する。メインの方はというと、マキナはゴーヤチャンプル、はやてはトムヤムクンという両方とも暑さ対策に向いた料理であり、調理中は「ソレ取って」や「アレ見てて」といった片言だけで意思疎通を行いながら調理を進めていた。メインと並行して汁物やサラダも用意しながら進める、その見事な連携と手際の良さに、フェイトはなのはに思う所を呟く。
「ノアトゥンでもそうだったけど、二人ともケンカ腰なのにあれだけ息が合ってるから、本当は仲が良いんじゃないかと思えちゃうよ」
「ああいうのをライバル関係って言うのかもね。好敵手と書いて“とも”と呼ぶみたいな感じ?」
「うん、あの二人は相手を傍で見ていないからこそ、相手の実力をイメージで補ってわざと過大評価し、それを乗り越えようと努力を重ねているんだと思う。だから二人は最大のパフォーマンスをしようが、相手もそれに対応できると信頼……ううん、この場合は追い付いて来いと挑発してるのかな? ともかく、想像力がヒトの進歩を促すって言葉を行動で体現してる訳だ」
「あ……」
「どうしたの、急にハッとして?」
「想像力の話、ビーティーも似たような事言ってたなって。まぁ、スカートの中に神秘性を見出すのは色んな意味でどうかと思うけど」
「ビーティーが……」
ここにはいないが自分の分身とも姉とも言える存在の名が出て、フェイトは複雑な表情を浮かべる。そんな彼女の顔を伺いながら、なのはは真実をいつ伝えようか苦悩していた時、
「でもあんなに活き活きしてるはやてちゃん、久々に見れたわ」
シャマルを始めとしたヴォルケンリッターも会話に混ざってきた。
「そうだな。管理局にいると人付き
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