コンフルエンス
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はともあれ、抑制薬を切り札にするつもりなら、しっかり完成させる必要があるね。……という訳でシャマル、仕方ないから完成させるの手伝って」
「言われなくてもそのつもりよ、むしろ薬に関しては私の方が学ぶ側かしら? 治癒魔法のスペシャリストと言っても私、薬学まで全部把握してる訳じゃないもの」
「へぇ? ちょっと面白い事を聞いた気がする。さてと……結構長く話したから皆、喉が渇いたでしょ。何か飲み物持ってくるよ」
そう言うとマキナは台所に向かい、冷蔵庫からペットボトルを取り出すと、人数分のコップを用意して注ぎ始めた。そこから若干頭の中がスッキリするような清涼感のある香りが部屋中に漂ってくる中、とりあえずジャンゴ達は次の話に移った。
「じゃあナノマシンはマキナの薬で抑えるとして、次はスカルフェイスの居場所、サヘラントロプス、核兵器、世界解放虫がどこにあるかって話をしよう。次元転移したという事は、サヘラントロプスは別の世界に隠されてある可能性が出てきた訳だけど……誰かアテはある?」
「う〜ん……こっちも今判明してること以上は把握しとらんな。相手は痕跡をほとんど残さへんから正直に言って、どこかから情報を入手せな手詰まりや」
「じゃあアタシと姉御が以前潜入した聖王教会地下にもう一度行ってみないか? 確かあそこはまだ稼働してるはずだ、何か手掛かりの一つは残ってるかもしれないぞ」
「その可能性はあるね。それによく考えてみれば、キャンプ・オメガからアリシアが運ばれた場所の候補地でもある。あともう一つ、大量破壊兵器を使う場所の近くにいたら当然自分も巻き込まれるから、起爆するなら安全のためにどこか遠く離れた場所に行くはず。つまり……」
「XOFの戦艦が停泊してた事があるフェンサリルの聖王教会地下に地球の核兵器が運び込まれてる可能性が高く、このタイミングで次元転移したのは姉さんを囮にしている間に自分は核爆発から逃れるため……うん、筋は通ってる」
「ん、いい感じに方針はまとまったかな?」
台所から戻って来たマキナが苦笑混じりに言う。彼女は青に近い水色の液体が入ったコップを皆に配っていった。……はやてのコップだけ空だが。
「あれ、私の分の飲み物は?」
「聖王教会地下に核兵器とアリシア……着眼点は間違っていない。ただ、キャンプ・オメガで生成元を破壊したとはいえ、あそこにはまだスカルズがいる。エナジーも使えない魔導師では奴らに勝てないよ」
「つまりマキナちゃんはこう言いたいんか? 地下に入る潜入部隊と、外で何か異変が起きた時に対応できる部隊に分けるべきやと。それと私の分は?」
「正解。とりあえず潜入部隊に私とアギト、ジャンゴさんとなのはは必須だ。抑制薬なら今日中に頑張って完成させるつもりだし、元々核兵器解体の依頼は
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