コンフルエンス
[14/22]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もりらしい。その辺は私じゃなくて王様かユーリに聞いて」
「まるで滅亡寸前の世界を緑溢れる世界に蘇らせかねない勢いやな……」
「私から言わせてもらえば、むしろ管理局や管理世界が内政を色々放置し過ぎ。なんで管理世界の中心地であるミッドチルダにすら廃棄都市群やスラム、ストリートチルドレンが存在しているのさ? 治安維持組織だからこそ積極的に土地を再利用する政策とか法案を出せば、食い扶持に困って犯罪に手を出す人も少なくなると思うんだけど」
「そこは返す言葉があらへんなぁ。まぁ、高度経済成長の弊害って奴やね」
「おかげでうちがスポンサーやってる孤児院とか大盛況だよ? カリムが聖王教会の支援を取り付けてくれたけど、子供が多すぎて人手が全然足りない上、経営が火の車なんだと。持つ者と持たざる者、両者の間が開き過ぎじゃないかな? 違法行為を行う魔導師の捕縛とか、ロストロギアの確保とか、確かにそれも平穏には必要だとは思う。でもさぁ、もっと優先すべき事があるはずじゃない? ……ってか優先と言えば何で私、こんな話をしてるの。今優先すべき事はスカルフェイスの対策なのに、気付けば管理局の内政怠慢に話が移ってる……」
「あ〜せやな。なんかもう色々とアレやけど、とりあえずこの話は一旦閉じるで」
という訳で若干脱線していた本筋を戻し、はやて達も含めて各自がそれぞれの報告を行う事にした。
ノアトゥンでの連続殺人事件の真相、アンデッド・リニス、ヴァランシアのイモータル・辺境伯ライマー、スカルズの管理局襲撃、テスタロッサ親子の行方不明。ついでにマキナが生成したアンデッド化を抑制する薬でフェイトが借金を負った事も話した。
「あぁ、フェイトちゃんも私達と同じ穴のムジナになったんだね……」
「同じ人間相手に借金を持った者同士という意味ではその通りだけど、正直認めたくないよ!」
「この流れで私らもマキナちゃんに借金負ったら、幼馴染〜ズ=借金仲間っちゅう事になるんかな?」
「なんか嫌だなぁ、そんな仲間。でもそのカテゴリだと僕は入らないし、ちょっと好都合かも」
「どう考えた所で借金そのものは消えないがな、ジャンゴ。せめてリンゴと同じ道は辿らないでくれよ」
「それよりもマキナちゃん、あなたそんな凄い薬を調合してたの!? 言ってくれたら私もお手伝い出来たかもしれないのにぃ!」
「旅の傍らで作った物だから相談するタイミングが無かったんだよ、シャマル。だからそんな頼られなかった悲しさの余りに泣きそうな顔しないでよ。……まぁ、特許が入ったら収入一人占めできるって理由もあったけど」
「うわっ、がめつい!?」
「あわわ、人数が多すぎてカオスですぅ……」
リインが困惑してるように、人数が多くなると会話が一斉に起こる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ