コンフルエンス
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ておいた。
『ごちそうさまでした』
昼食が終わって皆が満腹感を抱いてくつろぐ隣で、マキナとはやてが台所で皿を洗い始める。流石に皿洗いの速さ勝負まではしなかったようで、カチャカチャとリズミカルな音が鳴っていた。
「そういえば疑問なんだけど、リインフォースさんは今どこにいるの? 私はてっきり、はやてちゃん達と一緒にいるものだと思ってたけど……」
「アインスお姉ちゃんはミーミル、ノアトゥン管理局支部の混乱をクロノ提督や118部隊の人達と抑えてるです。と言っても、絶対兵士プログラムで昏倒した局員の治療や代理作業にほとんど当たる羽目になってますが、どういう訳かレジスタンスが反撃を企ててこないので、今の所とりあえず向こうは大丈夫みたいです」
「言ってなかったけど、はやて達は対外的にはフェンサリルとの停戦協定と不可侵条約の使者として来たんだ。それで私はとある事件で先走った事で隊長達からキツクお説教された後、この世界に通じた特務捜査官として、はやて達と同行する任を受けたの。でも密書を渡してからは今の所返答待ちで、実質フリー状態かな」
「あと、私達に交戦の意思は無いと示すべく非武装のS級次元航行艦に乗って来たんですが、やっぱり視界に管理局の戦艦があるのは国民の不安を煽るだろうという事で、ブレイダブリクの外に停泊させてるです。ちなみにマキナさんとアギトはこの艦に便乗して、船賃代わりに皆さんの掴んだ情報などを教えてもらいました」
「ちなみに“裏”がほとんど壊滅して動けない今なら、交渉次第で戦争を止められると考えたのはクロノなんだ。もちろん今回の戦争の責任は管理局にあるから、賠償金や捕虜の釈放金などはちゃんと支払うらしい。とにかく戦火の拡大を防ぐ事を優先したんだ。実際、この世界の兵器開発力は凄まじいから、下手すれば“次元跳躍弾頭”なんて代物まで開発してしまう可能性がある。戦争は兵器の開発を一気に進めるから、そんなものが作られて本局が射程内に入ってしまうぐらいなら、いっそのことさっさと戦争を治めて不可侵条約を結び、何とか友好関係に持ち込んで衝突しないようにした方が将来的に次元世界の平和に繋がると判断した訳だよ」
「それでもし条約を先に破った側は信頼を失い、全次元世界から一斉に制裁を受ける結果となる。未来の事も考えに含めて判断を下せるなんて、やっぱりクロノ君は凄いね」
「私達も同じくそう思っているのですが、残念なことにタカ派の局員達からは否定的な声も出てるです。彼らは『次元世界の守護者たる管理局の絶対権威性が損なわれる』、『次元世界に質量兵器の力を示す格好の材料となってしまう』、『管理世界のエネルギー資源不足の問題が解決できなくなる』などといった反対意見を掲げています。その辺りはハト派も含んだ偉い人達が会議で折り合いをつけるそうです
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