第七十九話 準々決勝第三・四試合
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
代が会得してはいけない能力だと。
なぜならこの二つの能力を会得することは本当の死闘を知ることだからだ。
それはこのバーチャル世界のような痛みの無い戦いではない。
痛みを知り、死を恐怖するような世界。
戦争の無い現代とはかけ離れた世界だ。
アーサー(って、そんな事考えてる場合じゃなかった。)
出来ればこの戦いでは『ゾーン』は温存しておきたい。
準決勝以降は誰が勝ち上がってきても使わざるを得ない相手ばかりだ。
今から『ゾーン』を使っていては決勝の途中でバテる可能性がある。
アーサー(仕方がない。 三刀流使うか。)
メニューを操作し、剣を二本追加。
いつものように一本を尻尾で、もう一本を左手で持つ。
観客席の方からどよめきが聞こえてくる。
多分、俺が三刀流を使ったので本気出したと思ってるんだろう。
一気に飛び出し、左の剣で攻撃する、と見せ掛け寸止めして、左足で蹴る。
ランが怯んだところで三刀流OSS《セブンス・ストライク》七連撃を放つ。
三本の刀を駆使して七回刺撃を放つ。
その攻撃で俺はランのHPを削りきった。
〜side out〜
〜サクマ side〜
アーサーVSランの試合が終わり、次は俺とブラッドの試合だ。
勝率は良くても二割程だろう。
やるしかない。
当たって砕けるだけだ。
サクマ「やってやろうじゃないか。」
コロシアムの中心に向かい合って立つ。
ブラッド「貴様とはリアルでもこの世界でも初めての戦いになるか。」
サクマ「あぁ、お手柔らかに頼むぜ。」
ブラッド「それは出来ない相談だな。 俺は常に全力で行く。」
サクマ「やっぱりか。」
互いに武器を持ち、構える。
5、4、3、2、1、0
カウントが0に成ったかどうかというタイミングでブラッドが消えた。
いや、これは、
サクマ「縮地法か!」
唯一、縮地法が追えない方向、空へと逃げる。
と同時にさっきまで俺の居た場所をブラッドの剣が通った。
それを確認すると同時に一気に降下し、二本の刀を体重をのせて降り下ろす。
が、
ブラッド「動かざる事山の如し」
完璧に受け止められる。
こいつの強さは衝撃の扱い方が上手いこと。
どのようにすればのせたエネルギーを逃がさずに攻撃できるか、どのようにすれば相手の攻撃のエネルギーを逃がせるか。
それを知っているからステータスではアーサーに負けていても互角に戦える。
だが、だからこそ相性が良いのは連撃重視の猛攻撃。
そして、試合の主導権を握るために、ここは一気に攻める!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ