マブラヴ
1494話
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、そんな賞品を」
「……具体的には、どのような賞品ですか?」
「シャドウミラーから希望の資源を与える。それこそ石油でも鉄でも、レアアースでも、レアメタルでも……ああ、ただ市場を混乱させないように、金やプラチナといった物に関しては、ある程度制限しないといけないか」
「……ほう」
イブラヒムの口から、興味深そうな声が出る。
それだけ、俺の言葉に魅力を感じているのだろう。
どこの国も、資源不足に泣かされているからな。
一応中東はそれなりに無事だし、アフリカは無傷で残っている。
だから完全に資源不足という訳ではないが……地球でも最大の大陸であるユーラシア大陸を荒らされているというのは、非常に痛い。
BETAはもう殆ど残っていないが、BETAがいなくても、BETAが残した負債はそのままとなっている。
勿論地下に埋まっている資源も多いのだから、まだBETAに掘り返されていない資源というのもあるんだろう。
だが、それを掘り出すのにも当然資金が必要になる。
普通であれば問題はないのかもしれないが、今のマブラヴ世界の状況でそれを行うのは色々と負担が多い。
だとすれば、BETAの死骸をシャドウミラーに輸出して……という風に考えるのはおかしくない。
実際、マブラヴ世界の国々からはBETAの死骸以外の物でも取引出来ないかという打診は来ている。
……ハイヴが少なくなり、そうなれば当然BETAの数も少なくなる。
今のマブラヴ世界の住人にとって、BETAというのは憎むべき敵であるのと同時に、資源を得る為の原材料に過ぎないのだから。
「どうだ? やる気が起きてきたか?」
「そうですね、やる気という意味では問題はないかと。ただ……」
「ただ?」
ブルーフラッグに対する各国の本気度を上げる為に提案したのだが、イブラヒムの顔にはあまり賛成するという意志は見えない。
勿論反対をしている訳ではないだろうが、全面的な賛成という訳でもない。
「色々と問題が起きそうな気がします」
「……例えば?」
「資源が欲しいのは、どこの国でも同じ。そうである以上、ブルーフラッグの優勝で資源を得られるのであれば、それを逃すような真似はしないでしょう。ただでさえ、このプロミネンス計画に参加している各国の威信が掛かっているのを考えれば……純粋な戦術機としての戦いだけではなく、場外での行為に発展する恐れもあるかと」
……なるほど。そんな問題もあるか。
イブラヒムの言葉を聞き、最初に俺の脳裏を過ぎったのはソ連。
イーニァとクリスカの2人は、スカーレットツインとかいう異名を持っているらしい。
実際タリサが以前喧嘩を売って、思い切り負けたとか何とか。
そう考えると、あの2人は意外に強いんだな。
それでも資源を得
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