マブラヴ
1494話
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れば、明確なまでに順位が付く。
そうなれば、自分達の国の技術力が劣っていると見られるのは耐えられないだろうから、どの国も本気で模擬戦に参加するだろう。
……そうだな、中には秘密主義を通そうとする国もあるだろうから、そうなれば出来るだけ本気を出すようにした方がいい。
何をすれば本気になる? それは当然利益だろう。
シャドウミラーにとって負担にならない利益……となれば、真っ先に頭に浮かぶのはMSを始めとした機体の技術……いや、BETAの件が殆ど解決してきたんだから、出来れば他の物がいい。だとすれば……ああ、資源をある程度渡すというのならいいか?
特にBETAの死骸により、ホワイトスターに資源は大量に存在する。
地球から得られるBETAの死骸は少なくなっているが、火星からは大量に運び込まれているしな。
この辺、ハイヴを潰している地球と、ハイヴを残してG元素を奪っているシャドウミラーの違いが大きく出ていると言ってもいい。
資源に困ってる訳じゃない俺達に、地球ではどの国も資源はあればあっただけいい。
それこそ、アメリカやオーストラリアといった直接BETAの勢力圏と接していない国も資源は欲しいだろう。
で、その資源がどのような種類になるのかというのは、ブルーフラッグで優勝したチームが所属する国にすればいい。
ただそうなると、問題も出てくる。
特に大きいのは、XFJ計画のように2国間で協力している計画。
基本的には日本が主導しているXFJ計画だが、アメリカの技術あってこその話だというのも間違いはない。
そんな場合、優勝賞品の資源をどちらにやるのかというのは……下手をすれば、これが原因で国同士の争いになる可能性もある。
少し前までならBETAの脅威があって……いや、この世界の人間は人類の危機でも協力する事が出来ないような精神構造の持ち主が多いんだったな。
一連の事態でそんな奴等の多くは消えていったが、それでもまだ生き残っている奴は多い。
まぁ、それでもそんな奴等は数が減ったのは事実だし、上に立つ者も有能な者が多くなっているのも事実。
結果として、馬鹿が馬鹿な真似をすれば以前より隠しきるのは難しくなった。
なら、2国間の間で話し合いをさせてその辺を決めても、多分問題はない筈。
「よし、決めた」
「はい? 何をですか?」
俺が考えている間、黙っていたイブラヒムがそう尋ねてくる。
イブラヒムも、これを聞けばアルゴス小隊と共にやる気になってくれるだろう。……多分。
「ブルーフラッグとかいう模擬戦の大会で、優勝者……いや、模擬戦なんだしトーナメント形式じゃなくて総当たり戦なのか? とにかく、もっとも勝率の高いチームの国には賞品を出す事にしよう。それも、各国とも本気になりたくなるような
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