マブラヴ
1494話
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だが、それでもこうして数日である程度の成果を出しているというのは、素直に凄いと思う。
さすがこの時代で戦術機を作った国の技術者だけの事はある。
アメリカとしても、G弾はもう使えなくなったのだから純粋に戦術機重視になってきているという事か。
色々と不祥事が連続した結果、アメリカの国力はEU、日本、オーストラリアに抜かれてしまった。
それは仕方ないにしても、このままアメリカが大人しく他国の下に甘んじている筈もない。
不祥事は起こしてしまったが、その結果として国の膿とも呼べる者達の排除には成功した。
そうなれば元々大国なだけに、他の国よりも下にいるというのは我慢出来ず、国を挙げて何とか巻き返しを図ろうとしているのだろう。
「アメリカの底力を考えると、そのくらいは当然かもな」
「そうですね。何だかんだと、アメリカの存在感は強いですから」
「……強敵もいる事だし、な」
イブラヒムと会話をしながら、視線を不知火弐型と武御雷の模擬戦から別の場所へ……基地の外へと向ける。
そこでは、現在最もこのカリンダ基地の中で注目されている小隊が模擬戦を行っている筈だった。
そう、アメリカのインフィニティーズと、ミネルバ隊との模擬戦が。
現状インフィニティーズは、カリンダ基地にやって来ているこの世界の小隊の中では最強と言ってもいい。
本当にそう言ってしまえば、負けず嫌いな者達が自分達こそ最強だと主張するだろうから口にはしないが。
それでも実際にインフィニティーズが最強に近い存在なのは確かだ。
そして、これまで幾つもの小隊を相手に完勝してきたミネルバ隊が、そのインフィニティーズと戦ってどうなるのか。
正直なところ、俺もその辺には興味がある。
いや、正確にはインフィニティーズがどこまで持ち堪えられるかという方に興味があるといった方が正確か。
このカリンダ基地で最強クラスのインフィニティーズであっても、ミネルバ隊に勝てるかと言われれば……俺は難しいと思う。
カリンダ基地の中にはインフィニティーズが勝てると言ってる者もいるが、恐らくそれは無理だろうというのが俺の予想だ。
それ程までに、MSと戦術機というのは性能が違う。
「そう言えば、アクセル代表。聞きましたか?」
「うん? 何がだ?」
基地の外に視線を向けていた俺に、イブラヒムがそう話し掛けてくる。
「上の方で、ブルーフラッグという模擬戦を行う為に色々と動いているらしいですが」
「ブルーフラッグ? へぇ、それは少し面白そうだな」
国同士の模擬戦というのは、どうしても色々な準備が必要となる。
その手続きを簡略化し、大規模に模擬戦をやる……というのは、中々に面白そうな試みだ。
それに、全ての国が参加して行われる模擬戦とな
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