暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 35 「星光と聖王」
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クトロック》。指定空間内を固定する機能を持ち、密着状態で発動されれば極めて高い強度を持つ魔法だ。

「これは……もう覚えた!」

 ヴィヴィオは自身に掛かっていたバインドを打ち破ると、すぐさまレストリクトロックへ向けて正拳を繰り出してきた。

「はあぁぁぁッ!」

 次々と繰り出される正拳は、その一撃一撃は凄まじく一瞬でも気を抜けばすぐにでも破壊されてしまいそうだ。
 ――このままじゃ押し切れられる。だけど……
 ヴィヴィオを止めるだけじゃこの戦いは終わりじゃない。先ほどまで私を翻弄していたあの戦闘機人も戦闘不能にしなければ……エリアサーチの索敵範囲からしてここから大分離れてる。そこまで撃ち抜くにはそれ相応の威力が必要になるだろう。だからまだブラスター3は使うわけにはいかない。

「ふ……!」
「あっ……!?」

 ついにレストリクトロックは破壊されてしまい、ヴィヴィオは一瞬で距離を詰めてくる。ブラスター2の反動もあるため回避は不可能に近い。しかし、あの正拳をレイジングハートで受け止めるのも悪手だ。レイジングハートも私の体と同様にブラスターシステムの反動が蓄積しているのだから。

「これで……終わりだ!」

 唸りを上げながら突き出される拳。やむを得ずレイジングハートで受け止めようと身構えようとした矢先、私とヴィヴィオの間に雷光のような速度で何かが割り込んできた。直後、激しくぶつかり合う拳と何か。凄まじい音を撒き散らしながら発生した衝撃波に一瞬目を閉じそうになってしまう。
 ――……あ
 長身を包み込む黒のバリアジャケット。右手にはヴィヴィオの拳を受け止めている紫色のパーツで強化された漆黒の長剣。左手には右の剣同様に蒼色のパーツで強化されている金色の長剣が握られている。
 私が見慣れているのは黒髪だが今はユニゾン状態にあるせいか金髪だ。だけどそんなのことで誰かのか見間違ったりしない……

「少し会わないうちにずいぶんと大きくなったな……ヴィヴィオ」



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