sts 35 「星光と聖王」
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の威力。手加減してどうこう出来るレベルじゃない。だけど……
次々と迫り来る魔力弾を回避し続けるが私はフェイトちゃんほどの機動力があるわけじゃない。それに室内という限定された空間では回避に仕える空間も限られてしまう。ついに回避が間に合わないと判断した私は防御魔法を使ってガードする。
だがそれを見越していたかのように発生した爆煙が晴れるのと同時にヴィヴィオが突っ込んできていた。莫大な魔力を纏わせた正拳突きが繰り出される。どうにか防御は間に合ったものの威力を殺し切ることは出来ず、私は壁に打ち付けられた。
「くっ……ヴィヴィオ」
「――勝手に呼ばないで!」
ヴィヴィオは両手に魔力弾を生成し投げつけるようにしてこちらへ放つ。私は着弾するギリギリまでその場に留まり、絶妙なタイミングでその場から移動する。
たとえ純粋な戦闘力に差があったとしても戦闘の経験値で言えば私の方が上だ。爆煙に紛れる形でヴィヴィオの背後を取った私は《チェーンバインド》を発動させてヴィヴィオを拘束する。しかし――
「こんなの……効かない!」
――圧倒的な魔力を持つせいか拘束できたのは一瞬だった。ヴィヴィオは新たに魔力弾を4発生成し放ってくる。それと同時に私は身構えたものの飛来する魔力弾はこれまでとは違って私から逸れて行った。
どういう意図が……なっ!?
私から逸れて行った魔力弾は拡散するように弾け空間を制圧するかのように襲い掛かってきた。回避もガードも間に合わなかった私は直撃をもらい地面へと落下する。
「はあぁぁぁぁッ!」
ヴィヴィオは続けざまに魔力弾を放ってくるが、それは私を意思を汲み取って《ラウンドシールド》を発動させたレイジングハートのおかげで完全に防ぎきる。
『WAS、エリア2終了。エリア3に入ります。あともう少し』
レイジングハートがサーチの進行状況も教えてくれるが、今はあまりそちらに意識を割いているわけにはいかない。ヴィヴィオが背後に回ったことに感づいた私はすぐさま回避行動に移る。
……今のままじゃヴィヴィオを止めるどころか先に倒される。もっと力を上げないと!
「ブラスター2!」
ブラスターシステムを次の段階へと引き上げ魔力を増大させる。それに伴って発生した余波によりヴィヴィオは吹き飛ばされる。が、ダメージと呼べるものはなく彼女はすぐに体勢を整えて着地した。
私はそのわずかな隙を逃さずブラスタービッドを2基呼び出しヴィヴィオへ向けて射出。ヴィヴィオの周りを旋回させるのと同時に彼女の体をバインドで固定した。しかし、まだこれで終わりじゃない。
「くっ……」
「ブラスタービッド、クリスタルゲージ……ロック!」
今度のバインドは私が最初に覚えた行為魔法かつ最大最強の拘束魔法《レストリ
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