進化する闘鶏
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にいる夏の虫だーーだが相手はそれだけで終わらない確信がエメラルドにはあった。
「ワカシャモ、二度蹴りで受け止めろ!」
スピアーは炎を貫き、ワカシャモを突き刺そうとする。それを蹴りを見舞いながらなんとかかわすワカシャモ。
「やりますね、ですがダブルニードルは受けきれないでしょうーー攻撃です!」
「いいや、防げるさ。あんたのお陰でいい経験が出来たからな」
その時、ワカシャモの体が光輝いた。これは・・・
「ここで進化・・・まさか君は!?」
「そう・・・昨日あんたにバトルを仕掛けたのはなにも勝つためだけじゃねえ!ここ一番でワカシャモの経験値を貯めて進化を狙ってたのさ!
そして更なる進化を遂げろ、メガシンカの力で炎を巻き上げ天へと登れ!」
「メガシンカまでも・・・」
「いけ!ダブルニードルを焼き尽くせ!ブレイズキックだ!」
メガバシャーモが、炎を纏った蹴りで二つの針をまとめて蹴り飛ばす!そしてそのままの勢いでスピアーに向かった。
「スピアー、守る!」
スピアーが腕の針をクロスさせて守るが、それでもメガバシャーモの蹴りの前に吹き飛ばされ、レネにぶつかった。またエメラルドが追い抜く。
「・・・まさかここまでやるとは思いませんでしたよ」
「どうだ?俺様に塩を送ったことを後悔したか?」
「まだ勝負はついていませんよ。スピアー!メガシンカです!」
「何!?お前もメガストーンを持ってたのか!」
「めったに使わないのですがね。いでよ、全ての無駄を削ぎ落とした究極至高のメガシンカ!」
光をまとい、現れたのはよりその体を細く鋭くしたメガスピアーだった。
「スピアー、ダブルニードル!」
「ブレイズキックだ、バシャーモ!」
そこから先は、お互いにとってとられての繰り返しだった。そして、最後のコーナーリングにさしかかる。
(ここを先に曲がりきれば、それで勝ち)
(勝負を制するのはーー)
「俺だ!」
「私だ!」
二人はやはり、壁に、お互いにぶつかるギリギリで曲がりきろうとする。ここは、完全なトレーナーどうしの意地の勝負。自分の道を譲らなければ勝ちだ。
観客の誰もが、お互いにぶつかり合って事故を起こすのではないかと思い、しかし目を背けなかったその角を先に曲がりきったのはーー
「うおおおお!!」
「くっ・・・!!」
どんなときでも自分の信じる攻撃スタイルを貫く。エメラルドだったーー。
バトルを終えたレネは、エメラルドに歩み寄る。そして、素直に手を差し出した。エメラルドも、
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