マブラヴ
1493話
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つつある訳で。
……まぁ、BETAの死骸が現在のこの世界の主要な輸出品になっているしな。
これがあるからこそ、シャドウミラーから安価に資源の類も輸入出来ている訳で。
この世界にとって、BETAというのは幾ら憎んでも足りない敵であると同時に、輸出品……いや、キブツに突っ込んで色々な品の原材料にしているのだから、輸出資源と呼ぶべきか? ともあれ、そんな存在だ。
それだけに、ハイヴを全て破壊してBETAを全滅させてしまえば輸出資源がなくなってしまうことになる。
そうなれば、BETAによって荒らされたこのマブラヴ世界において、シャドウミラーと取引をするのは難しい。
いや、勿論他にも色々とこの世界特有のものがあるのは分かっている。
長年BETAとの戦いを続けてきただけあって、外傷に限定されるが治療技術はこの技術的後進世界であるとは思えない程に発達しているし。
戦術機は……正式に条約を結べば兵器の輸出制限に引っ掛かってしまうから輸出出来ないな。
……うん? だとすれば、輸出可能なのは治療技術くらいか。
あるいは、外骨格辺りの武装を解除して作業用重機として輸出するのは……まぁ、ありか。
ともあれ、今のこの世界にとって残り少なくなったハイヴというのは、倒すに倒せない状況に陥ってしまっているということになる。
「アクセル代表?」
「いや、何でもない。ちょっとこの世界について考えていたんだけだ」
何気なく呟いたその言葉だったが、意外な事にシャロンが真っ先にそれに反応する。
「そう言えば、アクセル代表は色々な世界に行ってらっしゃるとか。その世界の中で、この世界はどのような具合なんでしょう?」
「どのような具合と言ってもな。……例えば、マクロス世界という世界がある」
「VFですね」
「……詳しいな」
まぁ、マブラヴ世界とはまだ正式な条約を結んでいる訳ではないが、それでもシャドウミラーや他の世界の情報を隠している訳ではない。
勿論、魔法球の存在とか、機密事項については話が別だが。
それにVFは以前この世界に派遣して貰った事もあるし。
「はい。他の世界に興味がありますので」
「そうか。ともあれ、そのマクロス世界という世界では、過去に宇宙人との戦いで地球人が滅ぼされそうになった事がある。……この世界と似ているとは思わないか?」
「ですけど、今は外宇宙にも進出してるんですよね?」
「そうなるな。ただ、地球が受けた被害はこの世界とは比べものにならないくらいに酷いものだったらしいぞ?」
俺が知ってるのは、マクロス世界のデータベースに残されていた情報と、原作知識しかない。
だからマクロス世界の住人程の実感はないかもしれないが、そんな俺の目から見ても酷いと思われるような状態だったのは間違
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