マブラヴ
1493話
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り頷くものだとばかり思っていたレオンは、首を横に振る。
「いえ。……実は、XFJ計画について知った時、自分が立候補しました。ですが……」
苦々しげな様子のレオン。
その言葉は俺にとっても意外なものだった。
いやまぁ、日本人の血を引いている事に誇りを持っているというレオンだ。
日本とアメリカが協力して行うXFJ計画の事を知ったら、自分がやりたいと思うのは当然だろう。
だが……結局そのXFJ計画に選ばれたのは、レオンではなくブリッジスだった。
……レオンが悔しく思うのは当然だろう。
その代わりに、アメリカ軍の中では最精鋭部隊と言われているインフィニティーズに所属する事になった訳だ。
「そうだな、現在は順調に進んでいると思うぞ。ブリッジスも日本製戦術機の扱い方に慣れてきたようだし。責任者の篁にも日本製戦術機の扱い方を習っているし」
その言葉に、レオンは心の底から意外そうな表情を浮かべる。
まぁ、そうだろうな。以前までのブリッジスを知っていれば、それこそ信じられない話だ。
いや、驚いているのはレオンだけではない。シャロンの方も驚いている。
しかも、レオンと比べても目を大きく見開き、余計にその驚き具合は強い。
つまり、シャロンはそれだけブリッジスの事を詳しく知っていたのだろう。
もしかしたら、ブリッジスの恋人だったのかもしれないな。
いや、もしかしたら今もか? ……篁が聞いたら、何て言うのやら。
「あの男が……日本人に教えを?」
「ああ」
信じられないといった様子で尋ねてきたレオンに、俺は即座に言葉を返す。
実際問題、ブリッジスと篁の仲の悪さを考えれば最初に見た時、こんな流れになるというのは全く予想出来なかった。
だからこそレオンやシャロンも驚いているのだろう。
「お前達がブリッジスに対して、どんな思いを抱いているのかというのは分からない。だが、ブリッジスは前に進んでいるというのだけは覚えておいた方がいい」
「……あいつが……」
「それに、気にするべき相手はブリッジスだけじゃない。このプロミネンス計画に参加している他の国にも、エース級はゴロゴロいるぞ?」
というか、他の国々がエース級を送り込んできているというのが正しいのだが。
インフィニティーズは、アメリカでは精鋭なのかもしれない。
しかし、ブリッジスの例に漏れず実戦経験そのものはそこまで多くはないだろう。
ああ、だがそれはあくまでもBETAに対するものであって、対人戦は違うか。
で、このプロミネンス計画では対人戦が重要視されている……というか、BETAとの戦いは残り少ないハイヴの周辺までいかなければ出来ないしな。
で、今はもうこの世界の人間にとってハイヴというのは貴重な資源になり
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