帰郷-リターンマイカントゥリー-part6/偽りの婚約者
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を貸すな!」
「ルイズさん!」
「ルイズちゃん!」
「ふぅ、耳障りですね。レッドキング。そこにいる邪魔者をさっさと殺せ」
サイトとハルナが叫ぶと、耳障りとばかりにセミ人間はレッドキングにサイトらへの攻撃を命令した。
レッドキングはご主人の命令を聞き、サイトたちに近づく。
変身するしかないか?自分たちに近づいてくるレッドキングを見上げながら、サイトが懐に忍ばせているウルトラゼロアイに触れようとするが…。
いや、だめだ。ムサシはともかく、ハルナの前でゼロに変身したら…。
迷っている間に、サイトが懐からゼロアイを取り出しかけた手に向けて、一発の弾丸がぶっ放された。
「ぐあぁ…!!」
ウルトラゼロアイを弾き飛ばされ、さらに続けて蹴りがサイトの腹に入り、彼は思い切り蹴飛ばされた。
「平賀君!」
「だめだハルナちゃん!ここは危険だ!逃げて!」
撃たれたサイトを見て、ハルナが駆け寄ろうとするが、ムサシが後ろから彼女を強引に引っ張り、安全なところまで避難を始めた。
「ふ、そうはいかないぞ?」
セミ人間はサイトを蹴飛ばした際に宙を放り出されたウルトラゼロアイを片方の手にキャッチし、スペースガンの銃口をサイトに向けていた。サイトが変身するのを見抜いていたのだ。
「くそ…!」
変身できなければ、レッドキングに立ち向かうことさえもできない。ルイズに囚われの身となっており、万事休すか!?
…いや!諦めてたまるかよ!!俺は…
俺は…ゼロのルイズの使い魔で、ウルトラマンだ!
瞬間、サイトの左手のガンダールヴのルーンが青い輝きを解き放った。
「ぬ!?」
そのまぶしさに、セミ人間は目を手で覆い隠して動きを止める。光が収まったのを感じて目を再度開くと、既に安全な場所へ避難したムサシとハルナはともかく、サイトの姿がどこにも見当たらなかった。
「くそ、どこへ消えた!」
侵略者たちにとって、ウルトラマンほど邪魔な存在はない。だから奴は確実に殺さなければならない。奴が…サイトがどこにいるのか、周囲を見渡して確認する。
すると、頭上からなぜか小さな影がのしかかってきた。まさか!セミ人間は頭上を見上げる。
「なに!?」
頭上だと!さっきのガンダールヴのルーンの光で目がくらんでしまったとき、サイトは地面を蹴って空高く飛び上がっていたのだ
「うおおおおおお!!」
既にデルフをセミ人間に向かって振り下ろしていた。セミ人間はやむを得ず咄嗟に避けるが、捕獲対象としていたルイズから離れてしまった。
「ルイズ!」
サイトは、すぐにルイズのもとに近づいた。
「なんで、なんで来たのよあんた!」
顔を上げてサイトの顔を見ると、我にかえったルイズは驚いたように声を上げた。
「なんでって…当たり前だろ?俺はお前の使い魔なんだから。
それより、こいつぶっ
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