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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part6/偽りの婚約者
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家でのいい思い出なんてカトレアとのやり取りだけ。しかし、その姉でさえもルイズはだんだんとよく思わなくなっていた。優しい言葉を向けるだけで他に何をしてくれた?
「そうですか…それがあなたの答えですね」


しかし、それは彼女の身を危険に晒すことになった。


「っぐ!?」
突如、バチッ!と火花のような音が鳴り、宝石から稲妻のようなものがほとばしってルイズを襲った。今の不意打ちにより、ルイズは体に激しい痺れを覚え動けなくなってしまう。
それと同じタイミングだった。
「ルイズ!」
サイトがルイズとフレデリックの前にやってきた。
「ち、このタイミングで邪魔が入ったか…」
それを見てフレデリックが舌打ちする。
「あんた…いったい何をしてるんだ」
「何、これからルイズ様とハネムーンに行こうと思っていたのですよ」
「ハネムーンだぁ?ずいぶん穏やかじゃねぇな」
サイトの質問に総答えたフレデリックに対し、デルフがたった今の行動で明らかにクロであることを見られたフレデリックに言った。
「ええ、でも邪魔がいては、私たちは愛の逃避行さえできない。そうですよね?ルイズ様」
名前を呼ばれ、ルイズは顔を上げる。しかし、さっきのネックレスから発せられた電撃の影響で、彼女はまともに動くことができず、その場でわずかにもがくのがやっとだった。
「な、何が…愛の逃避行よ…!」
「ルイズ、大丈夫か!?」
サイトはルイズの言葉を聞いてフレデリックの方を向く。サイトと視線が合ったフレデリックはその時、好青年な表情から一転して、邪悪なものに変貌した。
さっきちょうどここに来た際、確かこいつがルイズに渡したネックレスには、相手を痺れさせて動きを封じる、異様な仕掛けを施してあった。あれは、超文明の作った機械的な仕掛けであることがすぐに分かった。
「お前…宇宙人か!?」
「…ああ、その通りだよ。地球人」
フレデリックはその気味の悪い笑みを浮かべたまま肯定した。それと同時のタイミングだった。突然フレデリックの姿が一瞬で消えると、彼は目にも止まらない速さでサイトに近づいてきた。
「ぐぁ!」
サイトは反応をつかみきれず、奴が目の前に現れた瞬時に放った蹴りで数メートル後ろの方へと蹴飛ばされる。蹴飛ばされたサイトはすぐに立ち上がろうとしたが、突然目の前に閃光が飛ぶ。それがサイトの眼前に着た途端、彼の姿は爆発の中に消えた。
「さ…!!!」
体の痺れのせいで、声もうまく出せないルイズだが、あたかもサイトが爆死したかにも見える光景に絶句した。
だが、サイトは無事だった。デルフを構えた状態で、爆破地点から脇にずれた地点の芝生の上に立っていた。
「咄嗟によけきるとは…さすがだな」
無事だったサイトの姿を見てそう言うと、フレデリックの姿がだんだんと黒いオーラに包まれ始
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