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魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、怒る
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たれた為か、辺りは土煙で視界が悪くなってしまっている

「へへへ……ざまぁみろ」

「流石にやったろ……!!」

突如、土煙の中から出てきた鎖がボウガンを持った男に巻き付く。次第に土煙が晴れていき、そこには長く丈夫そうな鎖の先端に直径1Mの金色の棘が付いた黒い鉄球を持った幹太の姿があった。先程の攻撃を喰らったのか?と思わせる程、彼の体には傷ひとつ無い

「な……何で無事なんだよ!」

「効くわけねぇだろ、あんな豆鉄砲」

「くっクソ!」

杖を持った男が幹太に向けて魔力弾を撃つが、幹太は鉄球を回し盾のようにして弾を全て防いだ

「しっかし、モードチェンジって久しぶりに使ったけど。案外悪くないな……これなら遠くの敵も引き寄せられるし……なっ!」

「ウワァァ!」

「ヒィ!こっち来んな」

幹太は鎖で拘束された男をもう一人の男の方へと投げつけた

「くっそー……なんだ!これ!動けねぇ!」

「ふ、二人一緒に……拘束されて……」

男二人は鎖でがんじがらめに拘束されており、殆ど身動きがとれない状態だ

「そんじゃ……二人まとめてやりますか……スキルカード発動」

自分たちの頭上からする幹太の声に男達は嫌な予感がしながらも視界を上に向ける。そこには、数十倍の大きさになった棘付鉄球が自分たちめがけて落ちてきていた

「黒破流星!」

「「ぎゃぁぁぁぁぁぁああ」」

鉄球が落ちると同時に二人の悲鳴がステージに鳴り響いた

「ふぅ……取り巻きに時間くったな……さてと」

残った一人の男……リーダー格の男の反応はここから少し離れた河川敷で止まっている

「潔く諦めたか……それとも罠か……どのみち行ってみんことにはどうしようもないよな」

幹太は反応があった河川敷へ向かった




〜住宅街ステージ 河川敷 夜〜

夜の月を河が写しこむ、月明かりに照らされた河川敷にはリーダー格の男が一人佇んでいた

「よぉ、もう諦めたか?」

俺は河川敷へと降り、その男に近づいた

「チッ……使えねぇ連中だぜ……足止めもろくに出来ねぇのかよ」

後ろを向いていた男が悪態をつきながら俺の方へ視線を向けた

「しょうがねぇ……俺が直々に相手してやるよ!」

男はそう言って鎌のデバイスを構えた

「もう止めとけって、取り巻き連中がやられたのは分かるだろ?大人しく降参しろって……」

「あんなザコ共と俺を一緒にすんじゃねぇ!俺はな……ロケテストで100位内にいたんだ!あの連中とは格が違うんだよ!」

どうやら自分の実力に相当な自信が有るらしい

「そんなに自信が有るなら、何であんなセコい真似してカードを集めるんだ?普通に実力で勝負すればいいだろ?」


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