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魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、怒る
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〜明星高校 中庭〜
「どういう事か……説明してくれますよね……」
「えぇーと……」
俺は今、後輩たちに取り囲まれている。どうしてこうなったかというと、それは今俺に詰め寄っている賢斗が手にしている携帯に、その理由が記されている。そこには……
〜正義の鬼参上!?、悪質プレーヤー5人を撃退〜
そんな文面が、ブレイブデュエルの掲示板に書かれていた
「これ……幹太先輩ですよね?」
「はい……」
「昨日の日曜日。僕たちとの訓練の後に何があったんですか?説明してください」
ジト目でこちらを見ながら賢斗がさらに詰め寄る
「なぁ……賢斗?お前なんか恐「説明」……アッハイ」
この事を説明するにはまず少し時間を遡る
〜ボビーショップT&H ゲームコーナー〜
そう……あの日俺はチームの訓練を終えて、家に帰ろうとしていた
「さてと……俺も帰るか……」
後輩達を見送り、自分も帰ろうと店を出ようとした時……ある物が見えた
「ん?……あの子は……」
視線の先にいたのは店の隅で泣きじゃくっている小学校低学年位の男の子だった。顔に見覚えがある、いつも家の店で家族の分のお菓子を買っていく子だ……
「どうしたんだろうか……」
気になった俺はその子に近づいて行った
「なぁ?何をそんなに泣いてんだ?」
「グスッ……??あ、お菓子屋さんのお兄さん……」
怖がらせないように膝をついて視線の高さを合わせる
「どうしたんだ?何か落とし物でもしたか?それとも迷子か?」
「ううん……違う……」
「じゃあ……なんで泣いてるんだ?」
俺が泣いている理由を聞くとその子は無言であるものを取り出した
「これは……」
「僕の……ブレイブホルダー……」
ブレイブデュエルでデッキカードを保存するのに使用するブレイブホルダー、それがあちこちひび割れており使い物にならなくなっていた
「成る程……これを壊したから泣いてたのか……」
「違う……壊して……ない……」
壊してない?自分で壊した訳ではないのか?
「…………壊された」
「壊されたって……どうして……」
「僕……一人で練習してたんだ……そしたら……恐いお兄さん達が無理矢理勝負しろって……」
「………………それで?」
「負けた後に……弱い奴には必要ないって……レアカード取られて……ホルダーも……壊されて……」
男の子の目が涙で滲んでいる……
「なぁ?……データカートリッジはあるか?」
データカートリッジ……プレーヤーのあらゆる情報を保存する物……アバターの性能から過去の対戦記録まで……
「うん……」
男の子のデータ
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