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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
425部分:第五十八話 高山にてその七
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ンよ。しかしだ」
「しかし。何だ?」
「それだけではない」
 彼はこうも言うのだった。
「それだけではな」
「どういうことだ、それは」
「スコーピオン、貴様だけではないということだ」
 彼はミロ以外の六人も見ているのだった。
「貴様だけではな。つまりはだ」
「俺達もか」
「そういうことかよ」
「その通りだ。貴様等全て討ち取る」
 彼は今度は悠然と笑っていた。下からもそれははっきりとわかった。
「それを今告げておこう」
「貴様の言いたいことはわかった」
 ミロは一応それは受けた。
「それではだ。今度は俺が貴様等に問う番だ」
「ほう。何を問うというのだ?」
「貴様等の名を聞いておこう」
 名前を聞くというのだ。彼等を見上げたうえで。
「その名は。何というのだ」
「我が名か。では名乗ろう」
 狂闘士達の中心にいるその男はここで答えてきた。
「我が名はフォルス」
「フォルスというのか」
「そうだ。侯爵、アガレスのフォルス」
 今度はその爵位と司る魔神の名も告げてきたのであった。
「その名、よく覚えておくことだ!」
 赤い髪に黒い目をした濃い眉の男だった。その男が今ミロに対して答えた。これがこの盆地での戦いのはじまりの合図となった。


第五十八話   完


               2009・10・4

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