sts 34 「想いを胸に」
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
私は……どうしたらのいいのだろう。
最初は母さんのためにジュエルシードを集めようとした。母さんに褒めてほしかったから。私の事を認めてほしかったから……そんな気持ちもあった。でも1番に願ったのは母さんの幸せ……。
そのためにひどいことをした私をなのはは受け止めてくれた。必死に声を掛けてくれた。友達になってくれた。そして……ショウは母さんに見捨てられた私を立ち上がらせてくれた。
私は過去に罪を犯してしまった。それは変えようがない事実……だけどなのはやショウに出会えた。私を私として見てくれる人達に会うことが出来た。
あの頃は悲しい気持ちもあったけど……本当の私を始められた気がした。嬉しさや期待が胸の中にあった。
そうして……義母さんやお兄ちゃんが色々と根回しをしてくれたことで私は管理局の嘱託魔導師になり、なのは達と同じ世界で暮らせることになった。なのはやショウ、それにビデオレターでやりとりしていたアリサ達に出会えることが嬉しかった。
だけど闇の書……夜天の書を巡る事件が幕を開ける。あの頃は苦しむショウに何もしてあげられなかった。ただ守るとしか言えなかった。でも結局は守れず……アインスとの戦闘の時も自分を犠牲にする形になってしまってショウを傷つけてしまった。
優しさは時として人を傷つける。
私の優しさは他人を想っているようで自分が嫌だから行う偽善なのかな。エリオやキャロへの想いも過去の自分を見ているようで……そこから来るものなのかな。だったら私は偽善に満ちてる。スカリエッティの言うようにアリシアになることも出来なかった粗末な模造品……いや人間ですらないのかもしれない。
人間? ……私は人間なの?
私はクローン。つまり人工的に作られた存在だ。お母さんのお腹から生まれたわけじゃない。そんな私を人間と呼んでいたのだろうか。
違う……私は人間だ。だって……細胞の劣化が早くて長生きできないわけでも、子供を作れないわけでもない。でも……だけど
『……君は、アリシア・テスタロッサになれなかった失敗作なんかじゃない』
不意に過去に言われた言葉が脳裏を過ぎる。
『……君の見た目がどんなにアリシアに似ていようとも、君はアリシアとは別人だよ』
心が壊れそうな私を繋ぎ止めようとしてくれた言葉。……は否定するけど、私はあのとき……が言葉を掛けてくれたから踏ん張ることが出来た。
『……君はものじゃなくて人間だ。そして、この世に同じ人間はいない。だから……君はアリシアの失敗作なんかじゃない』
深い闇の底に落ちていく私にとってどれだけの光だったか……
『作られた命だろうと、人間は人間だよ。君には……自分の意思だって、フェイトっていう名前だってあるだろ?』
私を私だと認めてくれる。た
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ