sts 34 「想いを胸に」
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……エリオ、キャロ。……大好きだよショウ」
私は弱いからきっとふとしたことで迷ったり悩んだり……きっと、ずっと繰り返す。でもそれでいいんだ。だってそれも私なんだから。
ライオットブレードを抱くようにしながらカートリッジをさらに1発リロードし、リミットブレイクフォームである《ライオットザンバー》を起動させる。
それに伴ってライオットブレードが一振り増加し、私は二刀流の状態になる。ライオットザンバーの形態のひとつで両手にライオットブレードを持つ《スティンガー》。二振りのライオットブレードの柄は魔力ワイヤーで繋がれており、左右のブレードの魔力比を自在に変更することが出来る。
ショウ……ありがとう。
ショウが居たからこそ、二刀流を教えてくれたからこそ私のリミットブレイクフォームは完成した。もちろん模擬戦に付き合ってくれたシグナムのおかげでもあるけど、これだけ早く実戦で使えるほどに二刀流を覚えられたのはショウのおかげだ。
「装甲が薄い……一撃与えれば落ちる!」
確かにトーレの言うとおり一撃でも直撃すれば私は墜ちる。だけど……一撃ももらうつもりはない!
噴煙が巻き上がるほど爆発的な超加速でブーメランを扱う戦闘機人に接近し、二振りのライオットブレードを振り抜く。高密度の魔力刃は敵の武器を容易く破壊し意識を刈り取った。
「――っ」
スカリエッティの右手が動くのを見逃さなかった私はすぐさま体勢を整える。
空中を飛びながら次々と迫り来る紅い糸を一閃で斬り捨てて行きトーレとの距離を詰める。彼女の繰り出す正拳突きに怯むことなくライオットブレードで応戦。強引に押し切ろうとはせず一度距離を取る。
「ライトインパルス!」
こちらを追うようにトーレが加速する。超高速で飛び回りながら私達は何度も刃を交え、直撃こそないものの掠り傷を負う。
――ライオットブレードじゃない抜けない。だったら……!
雄叫びを上げながら迫ってくるトーレを迎え撃つように制止を掛けながら二振りのライオットブレードを連結させる。連結させたライオットブレードは大剣と貸す。これがライオットザンバーの重攻撃専用形態《カラミティ》だ。
「はあぁぁぁッ!」
より高密度になった巨大な魔力刃を伸ばしながら叩き斬る。トーレは防御するが圧倒的な攻撃力の前に打ち砕かれ地面へ叩きつけられた。十分なダメージも入ったらしくそのまま気絶する。
あとはスカリエッティだけだ!
ライオットザンバーを構え直しながら接近し、渾身の一撃をスカリエッティへ振り下ろす。スカリエッティは避ける動作は見せず両手で受け止めてきた。その直後、こちらの攻撃の威力を物語るかのように床が砕けながらへこむ。
「フフフ……フハハハハ、素晴らしい。やはり素晴らしい……あぁこの力
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