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僕たちは互いのことが大好きだけど、一緒にいるにはあまりにも無知で弱い存在だった。
この頃の僕たちには、これが限界だった。
次に目が覚めた時、あたりはとっくに明るくなっていて、城の兵士達が僕らを見つけて取り囲んでいた。
僕は思わず悲鳴をあげた。
アルタイルはただ黙っていた。
僕がさんざん暴れてもまったく無意味で、僕たちはその場で引き離され、城に連れ戻されてしまったんだ。
僕たちはずっと一緒にいたかった。
それだけの事なのにって思っていた。
だけど僕達のせいで、この年の星祭りは散々なものになった。
たった一晩で国同士の関係は一触即発の緊張状態となり、僕とアルタイルは互いの城から出られなくなってしまったんだ。
僕がアルタイルをたぶらかしたのか、アルタイルが僕をたぶらかしたのか。
争点はどちらに非があって、どんな謝罪をするのかということ。
僕には“非がある”なんで言い方は納得できなかった。でも、もしも悪いことがあるとしたらそれは僕の方で、決してアルタイルは悪くないって必死に訴えた。
後で聞いた話だと、アルタイルも僕のことは悪くないって庇ってくれていたらしい。
本当のこと、本当の気持ちを僕はなんども訴えたけれど、父上はまったく耳を傾けてくれなかった。
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