019話
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らせるつもりだったが、楽しすぎて時間オーバーしちまった」
「おい、俺を、やらなくていいのか……!!!」
去ろうとするウボォーギンを挑発的な瞳で見つめる、まだ自分は戦える。右腕は逝かれてしまっているがまだ左腕に足だってある、まだ戦える……!!
「俺は蜘蛛一、時間に厳しい男だ。お前なんかより蜘蛛の方を取るに決まってるじゃねえか、なんか言わねえと、団長がこええからな」
「……へっ」
そのまま去っていくウボォーギンにシャネルは追跡して叩きのめす気など微塵など起きなかった。正直言ってもう限界に近かった、オーラもカロリーも使い果たしこれ以上戦ってしまうとオーラが自分の身体を食らって無理矢理にでもカロリーを捻出する所だった。
「ああもう無理ぃ……」
そのままドサッと倒れこむ。もう全力を本当に出し尽くしてしまった、もう疲労と激痛で身体が動かない。
「シャネルゥ!!!大丈夫か!!!?」
「お、おうクラピカァ……良ければ治療頼めるかぁ……?俺もう駄目、もう出せるオーラなんかねえ……」
「解ってる今治療する!!」
癒す親指の鎖を展開し即座に治療にあたるクラピカ、時間は掛かるものの絶対時間で能力を強化すれば治療出来る。治療を受けつつシャネルは尋ねてみた。
「なんで、割って入って来なかった?」
「……静かにしてくれ、治療に集中できない」
「俺はお前が入ってくると思ってた、感情を抑えきれずにな」
紛れも無い本音。実物を目の前にしすぐ手が届く範囲にいるのであれば幾らクラピカでも冷静さを失って戦いに割って入ってくると思っていたがそれをしなかった。賢明な判断だがそれがシャネルは酷く気になった。
「入れる気がしなかったからだ」
「……?」
「私は、まだまだ弱いとあの戦いで実感させられた……だから、念を強めてから戦うよ」
「そっかっ……」
どうやら弟子は成長していたようだ……、自分が思っていた以上に。
「ぁ〜ぁ、もう腹減ったぁ…クラピカァなんか作ってくれないかぁ?」
「私がか?良いだろう、クルタ族に伝わる料理をご馳走しよう!」
「おっほっ楽しみぃってあいたぁっ!!?ほ、骨がぁあああああ!!!??」
「ああまだ治療終わってないぞ!?もうぅ……世話が焼ける師匠だ」
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