019話
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無念を晴らしたいと冷静さを欠いて戦いに首を突っ込むよりはるかに良い。
「嵐脚!!」
「おっとぉ!!」
眼下で広がっている戦いに無念の炎に強くなりたいという気持ちをくべていく。炎は更に強くなっていく、その無念を糧に更に先に進む事が今の自分に出来る一番のことなのかもしれない。
「たくてめぇは面白い事ばかりだなぁ!!!」
「そりゃどうもねぇ!!!剃!!」
「また消えやがった!」
剃による急加速で姿が掻き消える、目で捉え切れない。"円"を使用して直ぐに認識出来るようにするのがいいのかもしれないがそれは危険な行為でしかない。"円"に防御力など無いに等しい、そんな状況で近接戦を挑める念能力者は達人級か唯の馬鹿。旅団の仲間のノブナガはそれが出来るほどの使い手だが、ウボォーはそれができない。よって取れる選択肢は"堅"!!
「指銃!!ってぇな!!」
「そう簡単にやれると思うなよ!!」
剃の高速移動でウボォーの前方から強襲したがウボォーの"堅"と肉体の頑強さで指銃は弾かれる。左手の指がビリビリと痺れを感じた時、シャネルの腹部に鋭く重い一撃が突き刺さった。
「超破壊拳ォ!!!」
「―――鉄塊ッ!!がぁはぁっ!!!」
余りの切り替えしの速さに食らった一撃、それはウボォーの必殺の一撃。念能力でもある超破壊拳、念を込めた攻撃だけというシンプルな物。だがそれ故の強さを誇る技、その破壊力は小型のミサイルにも匹敵し得るほどのパワーを持つ。全力の一撃に確かな手応えを感じた、最低でも骨が何本も逝った感触音が伝わってきた。
「今度こそ砕いてやったぜ!!俺の本気の超破壊拳を生身で止められた奴はいねぇ!!だが褒めてやるぜ、お前、身体を鉄のように硬くしつつオーラで全力で防御したな、あの一瞬で。普通なら絶命してる筈なのに、それを骨の数本で留めてるんだからよ!!」
「ぐっがぁっ……ふっ!月歩!!」
吹き飛ばされながらも血を吐き出し空中を蹴って体勢を立て直しながら地面へと降りる、だがダメージはかなりでかい。肋骨の数本は間違いなく逝っている、激痛が身体を貫いている。だが、まだ戦えなくなるほどのダメージではない。
「……すぅぅぅはぁぁぁ………今度は俺の番だ、ぅぅぅぅぉぉぉぉ……!!!!」
身体の念を全て腕へと集中、同時に念弾を生成しそれを腕の中へと仕込む。痛みが邪魔するがそんな事どうでもいい、今出せる全力を出さなければこいつには勝てない、ならやれるだけの事をやるだけ。
「男なら……どんとやれだ…!!1、2、3、4、……!!!」
「(オーラがさっきより増えてやがる……全ての念を腕に込めてるのか!!面白れぇ……)燃えてきたぜ!!俺の全力の超破壊拳とお前の一撃、どっちが強いかやってやろうじゃねえか!
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