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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
019話
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殴った時に感じた感触、鋼鉄でも殴っているかのように硬さと感触だった。殴られる瞬間に筋肉に力を込めつつオーラで防御してもそこまで硬くする事は強化系位しか出来ない筈、ウボォーの疑念は更に深まっていく、本当は強化系なのに放出系だと言ったのだろうか。この為に……。

「不思議か?安心しろ、俺は……放出系だ、ナァアイフッ!!!」
「ッ!!」

ウボォーの疑問を晴らすかのような大声で放った一撃、ナイフ(斬撃)の念弾が一気に放たれる。だが単純な攻撃に回避は余裕だったが背後にあった岩の壁に深々と傷が入った。

「(こりゃマジで放出系みてぇだな、強化系も鍛えて防御用の能力を開発したって所か……バランスの良い能力開発だ)」

本来の系統の威力に感心しつつもシャネルがわざと自分が放出系だと証明する為に避け易く、一直線な攻撃を行ったのは理解した。とことん負けず嫌いなようだ。ならばそれに負ける訳にはいかない……!!

「なら俺も行くぜ……全開だぁああああ!!!!」

腕を大きく広げて叫びながら抑えていたオーラを全てを解き放った。腕相撲の時よりも強いオーラの波動にシャネルは気づかぬうちに口角を上げながら自分も前回のオーラを展開していた。あの時と違い自分は十二分に食事をしてきた、オーラの節約なんてみみっちい事など言わずに戦える……!!

「おおおうらぁああああ!!!!」
「おおおおおお!!!!」


「……っ」

最早人間同士の戦いとは思えぬ絶叫と上がる土煙に爆音、戦争でもしているのかと錯覚さえしそうな規模の戦いに驚きを隠しきれない観戦者(クラピカ)。唯じっと、"凝"を使って戦いを見続けていた。

―――クラピカ、別に我慢出来なくなったら戦いに割って入ってきても構わない。だが、最低でも最初は見てろ。

「これが、旅団……!!」

シャネルがそう言った言葉の意味が解った気がした。具現化系と解った時に想定した強化系を極限にまで極めたものとの戦闘。それが今目の前で行われているが自分の想定が如何に甘かったのか思い知らされる、対旅団専用能力と六式を学んでいる自分なら勝てると思っていたが、それだけでは甘かった。

「うらぁあああ!!!」
「鉄塊・砕!!!」

また、普通の人間だったら一瞬でミンチになってしまうほどの一撃同士がぶつかり合った。相手に命中さえすれば多大なダメージとなる必殺の一撃、自分はあれを受けて無事に入れられただろうか。絶対時間(エンペラータイム)中であったとしてそれで増強された強化系の防御力と鉄塊を組み合わせたとしてあの一撃で耐えられていただろうか、恐らく無理だろう。

「私は、まだまだ弱い…!!」

シャネルの言葉を借りるとすれば、自覚し悔いれるだけマシ、といえる。それでも旅団を捕らえてクルタ族の
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