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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第54話 師弟
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あ、いきなり
「拙者、忍者で候!にんにん」
と言って来る見知らぬ人に対して
「そうですか!宜しくお願いしますね」
という素敵なシナプスを持つ人間はそうそういる訳ないので......

「にんじゃ......?」
滝壺が眉をひそめながら聞き返すように言った。
「うわっ!?超びっくりしました!滝壺居たんですか!」
誰にも気付かれずに、りんごを爪楊枝で刺してマイペースにシャリシャリ食べている滝壺。

一番、この子が忍者に近いかもしれない......

「おい!あまり軽々しく言うな」
「だって本当じゃん」
あっけらかんと言う佐天にサソリが舌打ちをしながら言った。

「という事は、超なんか出来るんですか?」
「もちろん!分身や変化の術なら朝飯前ですよ」

キラキラとした佐天の目線と好奇の眼差しで見てくる麦野達にサソリは、静かに直感が働いた。

い、嫌な予感......


「おおおおー!!超フレンダそっくりになったです」
包帯グルグルの本人のベッドの前でサソリは、変化の術でフレンダそっくりに化けた。
「どうですか!」
なぜか佐天が鼻高になってプレゼンをしている。
「......何でまたこうなるんだ」
金髪の髪を掻き上げながら、サソリフレンダが文句を呟く。

「なるほどねぇ〜。これで侵入した訳ね」
「フレンダ......早く良くなってね......」
「さて、スカートの下は?」
「捲んな!」
ボカッとサソリフレンダが拳骨を振り下ろした。
「痛ったぁー!読者サービス!」
「知るか!」


「見えない......」
身体がボロボロのフレンダは、起き上がることも出来ずに涙をダァ〜と流した。

******

「よっと」
時空間でサソリが雨の降りしきる里に降り立ったが、すぐ下でミサカが皿を持ったまま滑り込んでいた。

「何してんだお前?」
「いえ......また、配給かなと思いまして......お皿を準備して待っていました」

「そうか」
立ち上がり、砂を払うように立ち上がるとミサカは不思議そうに言った。

「なんか......待ち構えている時は来ないんですけど......帰ろうとすると来るんですね。あの現象の名前はあるのでしょうか?」

「知らん」
「あのチーズは一体何ですか?......とミサカは不満あり気に質問します」
「ああ、気にするな」
「もう少し暖かいと美味しいんですがね」
雨に濡れてしまい、すっかりチーズが冷たくなってしまったようだ。

「あと、これ差し入れな」
サソリが病院の売店で買ってきたポップコーン(塩バター味)の入った袋をミサカに渡した。
「ありがとうございます」
受け取るミサカ。中身を確認するとジト目で師匠のサソリを見つめた
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