暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第54話 師弟
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の髪にくせっ毛だ。なんか見覚えがある......

.......?!ま、まさか

「えへへ、サソリさん」
満面の笑みを浮かべた湾内がサソリの胸元で?ずりしていた。

******

話数的には超久しぶりの湾内さんの登場にサソリは、かなり困った表情で湾内から距離を離そうとするが、すぐに椅子をズラして近づいてきてしまう。

「はいサソリさん、あーん」
「別に、一人で喰えるが......」

売店を出た瞬間に湾内に捕まり、自分が寝ているベッドまで連行されてきた。
備え付けてあるテーブルに重箱を開けると鼻歌を唄いながら、豪華に脚色されたお皿にキチンと切られたパンを並べる。

サソリも一応、入院の部類なのだが完全犯罪級の脱走術(万華鏡写輪眼の神威)
で度々居なくなっていたが、今回は湾内に捕まり逃げる事が出来なかった。

そして、重箱一杯のサソリの大好物(だとされている)トロトロのチーズに袋に入れたパンをフォークで刺して、チーズをたくさん付けるとサソリの口元に持ってきている。

「はいあーんですよ。恋人同士はこうするもんだと本に書いてありましたわ」
「ああ......そうか」

やっぱ、コイツ苦手だな
どうしたもんか......

仕方なしに、湾内からチーズフォンデュを恐る恐る口に入れた。
濃厚なチーズの香りが鼻の奥からサソリの脳天にねっとり張り付いたような感覚に襲われた。

こ、濃い!
凄い重い食物だ......

苦悶の表情を浮かべているが、湾内は好意的に解釈し、次のパンにチーズをねっとり付け始める。
「まだまだ、たくさんありますわ」

助けてくれ......

「あら?常盤台の子がいるわね」
そこへ、引き戸を開けて一緒に入院している麦野が病院着を着て颯爽とやって来た。
自動販売機で購入してきイチゴオ?レを購入し、ストローを差すと壁にもたれ掛かり飲み始めた。

「お熱いことで」
「そんな、恋人だなんて」
「言ってねぇぞ......」
ホワホワとした雰囲気の湾内が顔を赤くして、顔を左右に振った。
麦野はストローを噛み締めながら、湾内の前に置かれている黄色い液体を覗き込んだ。
「へぇー、チーズフォンデュねぇ。こっちの箱は何かしら」
パカッと開けてみると、トロトロのチーズ。
その下も開けてみると、やはりトロトロのチーズで......

さらに別の箱にもトロトロのチーズとパンが......
「ま、まさか......全部チーズフォンデュって事?」
「はい!サソリさんの好物ですから」
「限度がある......」
まず、好物ではない

ごもっともな発言に麦野が苦笑いをしながら、サソリの隣にある自分のベッドに横になった。
手元からパックのイチゴオ?レをサソリに投げ
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