暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
閑話3「日常とチヴィット」
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 秋十君が箱を持ち、俺たちは一度ユーリちゃんの部屋に入る。

「さて、早速....。」

「一体何が....。」

 箱を開け、秋十君とマドカちゃんが期待した様子で中を見る。

「....これって...。」

「そ、め〜ちゅと同じチヴィットだ。それも、シュテルたちのためのな。」

 中に入っていたのは、デフォルメされたような三つの人形。
 それぞれ、シュテル、レヴィ、ディアーチェのためのチヴィットだ。

「えっと...これとエグザミアを繋いで移すのですか...。」

「早速やってみるか。」

 俺がそういうと、ユーリちゃんがめ〜ちゅを連れてくる。
 そして、同梱されていたケーブルでAIの移動を行う。

「さて....。」

 少しして、ケーブルを外す。
 すると、チヴィット達はゆっくりと動き出した。

「おお....。」

「ISコアなしでもできるようになったんだな。」

 め〜ちゅはISコアがあったから他のチヴィットよりも性能が高かった。
 だけど、今はもうめ〜ちゅに追いついているみたいだ。

「シュテル、レヴィ、ディアーチェ。調子はどうだ?」

「....良好です。ただ、小さい体というのは慣れるのに時間が必要ですね。」

「おお、おおお!動く、動くよ!」

「...ふむ、人と同じように動くには少し時間がかかるな。」

 各々の感想を述べる。
 まぁ、初めての体だからな。動かす感覚を掴まないとダメか。

【いいな〜。私と違って直接声を出せて。】

「方向性が構造が違うからなぁ...。しばらくはどうしようもないぞ。」

 チヴィットに移すとなると、ISから完全に独立させる事になってしまうかもしれない。
 もしそうならば、ISコアとしての存在が瓦解して彼女自身がどうなるかわからない。
 だから、少なくとも今はどうしようもない。

「...ところで、なぜ私の体には猫耳がついているのですか?」

「...さぁ?」

 シュテルの頭には猫耳がついていた。まぁ、似合っているので別にいいだろう。

「っ〜...!可愛いです!」

「むぎゅ!?」

 ちょこちょこと動き回る姿に、ユーリちゃんが感極まって抱き締める。
 抱き締められる対象となったレヴィは少し苦しそうだ。

「あ、ご、ごめんなさい!」

「だ、抱き締められるってこんな感じなんだ...。」

 すぐに気づき、ユーリちゃんはレヴィを離す。

「確かにかわいいよねー。これは和むわ。」

「ぬ、ぐ...!抵抗したいのにできぬ...!」

 マドカちゃんもマドカちゃんでディアーチェを撫でていた。
 そういう行為を嫌がるディアーチェだが、体格差で振り払えないよ
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