暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
閑話3「日常とチヴィット」
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言いそうになったので、捕まえて黙らせるように持つ。

「...お母...さん....?」

「あー、えっとな。ユーリちゃん...。」

 衝撃を受けたユーリちゃんに、説明しようとする。

「生みの親という意味では、合ってるだろう?」

「え、あっ、そういう事ですか...。」

 本当は束の事だけどな...。
 あまりいうべきではないだろう。この場では俺が作ったAIって事だし。

「そういえば、AIというのならシュテルたちは...。」

「っと、そうだ。その事で伝える事があったんだった。」

 明日届くのだから、つい言い損ねていたな。

「グランツさんからの連絡だ。完成したから明日届くってさ。」

「完成...?...あ、もしかして...!」

 敢えてなんの事かは言わなかったが、ユーリちゃんは分かったようだ。
 秋十君とマドカちゃんもわかっているが、さすがに他の皆は知らないようだ。

「ま、明日になってからのお楽しみだ。学園に既に許可は貰っているし、期待しておけ。」

 皆にそう言って、この話は終わらせる。
 さて、俺も明日が楽しみだな。









「お、届いているな。」

 翌日の早朝、ユーリちゃんの部屋の前に大きな箱が置かれていた。

「これが桜さんの言っていた?」

「ああ。ユーリちゃん、マドカちゃん起きてるか?」

 ノックして二人に呼びかける。

「はい〜....どうしましたか〜...?」

「...相変わらず朝にはあまり強くないな...。」

 眠たそうに目をこすりながらユーリちゃんが出てくる。

「え...あっ、さ、桜さん!?...あぅ....っ〜〜!!」

「あ、ちょ...!」

     バタン!

 ...高速で部屋の中に戻っていった...。

「....なんで戻ったんでしょうか?」

「...女の子は朝にやる事が色々あるからなぁ...。寝起きを俺に見られて恥ずかしかったんだろうよ。」

 秋十君もそこらへんは分かるようになってもらわないとな。

「少し待っておくか。多分、大急ぎで支度してくるし。」

「はぁ....。」

 防音性があるが、微かに部屋の中でドタバタしている音が聞こえるしな。





「...お、お待たせしました...。」

「もう、ユーリ慌てすぎだよ...。」

 しばらくして、ユーリちゃんとマドカちゃんが出てくる。

「えっと、それで....。」

「ああ。これをまず部屋に入れないとな。」

 それなりに大きな箱なので、このままだと目立つ。
 ...なんで部屋の前に放置したんだ...?

「あ、運ぶのは俺がしますね。よっと。
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