第2章:異分子の排除
閑話3「日常とチヴィット」
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...クラス代表のはずの私には、一切仕事がなかったのですけど...。」
多分、本来ならクラス代表一人の仕事だが、四組では補佐がいるので仕事が分担されているのだろう。...適材適所って奴だな。
「疲れた〜...。あ、ずるいよー。先に食べてるなんて。」
「秋十君が腹を空かせていたからな。」
「あー、そういえば試合してたんだっけ?私も見たかったなぁ...。」
受け取った料理を持って来るや否やマドカちゃんはそういう。
一応、俺が録画しておいたから後で見せようか。
「お疲れ様、マドカ。」
「ありがとう秋兄ー...って、ホントにお腹空かせてたんだね...。」
既に秋十君は二人前を食べ終わっている。そのうえさらに二人前追加しているのだ。
しかもまだ食べるスピードは変わっていない。
「....っと、できた。」
「...何を作ったの?ずっと弄ってたけど...。」
俺の手元を覗き込むシャルがそういう。
ちなみに、シャルの事は会社の騒動以降、愛称で呼ぶようになった。
「...カメラ?」
「んー、所謂“目の代わり”って奴だな。」
球型でカメラのようなレンズがついているソレを、皆に見せる。
「どうだ?見えるか?」
【.....うん、見えるよ。】
「喋った!?」
ソレから聞こえる声に周りの皆が驚く。
「紹介するよ。俺が作ったAI、今は仮の名として“白”と名付けている。」
【よろしくね。】
ちなみにこれ、白式のコア人格だ。
端末に人格を移した後、外の世界を見やすいように今まで外装を作っていたのだ。
しかも喋れるようにしてある。
「....またやらかしてる....。」
「いやいやいや、普通に会社でもやってる事だろう!?」
「それは会社で、こっちは桜さん個人。...後は分かりますよね?」
企業と個人では訳が違うってか?...その通りだよ。
まぁ、言われる事ぐらい予想してたから別にいいんだけどな。
「どういう目的で作ったの?」
「....うーん、強いて言うなら...データ収集?彼女自身が成長していく事はもちろん、その過程で得たデータでまた色々できるからな。」
嘘は言っていない。
コア人格を疑似的にISから独立させたらどうなるかっていう実験でもあるしな。
「人型化はできないが、代わりに...ほれ。」
「と、飛んだ...。」
PICの応用で飛べるようにしてある。ISコアの人格だからな。
ISっぽさが残っているから組み込むのは容易だった。
「とりあえず学園に許可を貰うのが先だがな。」
【いざとなったらお母さんに無理矢rむぐ....。】
余計な事を
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