第2章:異分子の排除
閑話3「日常とチヴィット」
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める事により、そのまま勢いで包囲を脱出したのだ。
その際に短剣が掠ったらしいが、直撃よりはマシである。
「....結構、自信があったんだがな...!」
「何、AICがなければやられていたさ...!」
当の本人たちは、その後もライフルやブレードによる攻撃の欧州を繰り広げている。
「はぁっ!」
「甘いっ!」
攻め、防ぎ、受け流し、搦め手を一切使わずに激しい戦闘を繰り広げる。
「...凄いわね...。」
「自分の力不足を痛感させられますわ...。」
その二人の戦いを見て、鈴とセシリアは少し落ち込む。
「ちなみに、桜さんならさっきの攻撃をどう防ぎますか?」
「んー...そうだな...。予備のブレードを二本投擲して四つの短剣を相殺。後は近接戦に持ち込む...だな。あれぐらいなら、すぐに対処に動ける。」
「...さすがですね。」
“私なら難しそう”と思いつつ、ユーリは桜にそう言った。
「はぁ...、はぁ...。」
「っ...はぁっ...はぁっ...!」
十数分後、アリーナでは息を切らして動かなくなった秋十とラウラがいた。
結果は相討ち。ライフルも全弾撃ち尽くし、予備のブレードも使い切ったというまさに激闘の末、互いの攻撃が同時に命中して引き分けたのだ。
―――ワァアアアアアアア!!
「...結構観客集まってたな。」
「そうですね。」
元々個人的な試合なため、ほとんど見に来ている人はいなかったが、貸切っている訳でもなかったので、試合が終わる頃には結構な人数が見学に来ていた。
「さて、ピットにでも行って二人を労わってくるか。」
「あ、私も行きます。」
歓声を上げる皆に会釈しながらピットに戻る秋十とラウラを後目に、桜たちは皆で二人を労わりにピットへと向かっていった。
=桜side=
無事秋十君とラウラの試合も終わり、俺たちは皆で夕食を取っていた。
「...凄い食べるわね...。」
「そりゃあ、あれだけ激しい試合をすればな...。秋十君も男なんだし。」
秋十君のがっつき具合に鈴が少し引いている。
ちなみにラウラはいつもより食べる勢いは強いが、そこまで量は多くない。
「そういえば、もう一人はどこに行ったの?」
「マドカちゃんの事か?彼女なら...。」
俺が何か言おうとして、中断する。
その代わりに、ある方向へ視線を向ける。そこには疲れた表情のマドカちゃんがいた。
「担任の手伝いに呼ばれててね。何でもクラス代表補佐としての仕事らしい。」
「
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