マブラヴ
1492話
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はですね。プレスティ大佐はアメリカからインフィニティーズっていう部隊がこのプロミネンス計画に参加するという話を聞いていますか?」
「その話は聞いている。……待て。話の流れから言うと、ブリッジスの傷はそのインフィニティーズが?」
「ええ、まぁ。実はそのインフィニティーズに、俺とユウヤの昔の仲間が所属していまして」
「……昔の仲間と会ったら、殴り合いになるのか?」
信じられないと溜息を吐くスレイ。
お前もそういう意味だと昔の仲間であるアイビスを裏切ってDCについてたからな?
まぁ、それも全ては兄を助け出す為であり、その後は成り行きでイスルギ重工に雇われていたといった形だったんだが。
「残念ながら、そうなんですよね。昔の仲間であっても色々とあるんですよ。特に大きいのが、ユウヤと同じ日本人とのハーフでも、向こう……レオンの方は日本人の血を引いている事に誇りを持っているって事ですか」
「ああ、なるほど」
ヴィンセントの言葉に、思わず頷く。
確かにブリッジスと似ているようで絶対に合わなさそうな感じだな。
というか、それならブリッジスじゃなくて、そっちのレオンとかいう奴をXFJ計画のテストパイロットとして引き抜いた方が良かったんじゃないか?
そうすれば、最初から日本製戦術機に関しても上手い具合に乗っていた……と思うのは、俺の気のせいじゃないと思う。
ああ、でも何だかんだとそのレオンって奴がアメリカの精鋭なのは間違いない訳で。
だとすれば、やっぱり日本製戦術機の特性に四苦八苦していた可能性はあるのか。
「ま、そんな訳で、似たもの同士だからこそお互いに仲が悪いというか、喧嘩する程仲がいいというか……ともあれ、そんな感じです」
「で、ああなった訳だ」
不知火弐型に向かって歩き続けるブリッジス。
一応軍人だけあって、多少顔を殴られているくらいで足下はしっかりとしたものだ。
それでも、本当に大丈夫なのかどうかというのは、分からない。
いや、足取りを見る限りは大丈夫そうに見えるが、殴られた時のダメージってのは表に出ない事もあるし。
……さて、どうしたものか。
そんな風に迷っている俺の気配を感じたのか、ブリッジスを止めようとしていた篁が俺の存在に気が付く。
「アクセル代表、ブリッジス少尉を止めて下さい! この傷で戦術機に乗るなんて、無理です!」
「そうは言ってもな。本人は思いきりやる気みたいだが……ここで止めれば、モチベーション的に不味くないか?」
ブリッジスの場合は、その負けん気の強さが良い方向に向かう事が多い。
……今回は、それが思い切り悪い方に向かっているみたいだが。
「アクセル代表の言う通りだ。今の俺は、やる気に満ち溢れている。だから、止めないでくれ篁中尉」
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