マブラヴ
1492話
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に集まってきているパイロットの中では、どうしても技量は低くなってしまう。
その証拠が、現在こうして俺とスレイの視線の先で行われている模擬戦だろう。
次々にMSのビームライフルやビームトマホークによって撃墜されては、戦術機が模擬戦の空域から離脱していく。
崔の小隊とも模擬戦があるって話だったし……ミネルバ隊、大人気だな。
「この場合、ザフトを……いや、ミネルバ隊が強いと言うべきか、それともアフリカの戦術機が弱いと言うべきか。どっちだと思う?」
「どうだろうな。俺としてはミネルバ隊は強いと言いたいところだけど」
ただし、あくまでもそれは模擬戦に限る、となるが。
ミネルバ隊はザフトの精鋭部隊だが、マブラヴ世界の住人に比べて実戦経験が圧倒的に不足している。
……一応火星でBETAとの戦いはやったけど、あの戦いは殆ど一方的なものだったしな。
純粋に実戦経験という意味では、どうしても不足してしまう。
それに比べると、この世界の軍人は実戦経験という意味では、非常に高い。
「ふむ。だがまぁ、ミネルバ隊もこうしてマブラヴ世界にやって来るようになれば、実戦経験もやがて積んでいけるのではないか?」
「だと、いいんだけどな」
アフリカの戦術機が全機撃墜判定され、MSは全機生存。
そんな結果を確認してから、俺とスレイは再びアルゴス小隊の下へと向かう。
……なんなら、影のゲートを使って直接向こうに出てもよかったのだが、スレイと一緒にこうしてデート気分で歩くというのも面白いよな。
「ミネルバ隊は、純粋な実力は高い。このまま続けばそのうちより技量が高まると思う」
スレイにそう告げ、基地の中を移動し……やがてアルゴス小隊の拠点となっている場所へとやって来る。
「お、アクセル代表! プレスティ大佐も! 丁度いい時間に来ましたね」
俺達を見つけたヴィンセントが、笑みを浮かべて近づいてきた。
昨日のパーティにも参加していたようだが、そのテンションは高いままだ。
何かいい事でもあったのか?
そんな思いで視線を向ける俺に、ヴィンセントは嬉しそうに口を開く。
「来た来た来た来た、来たんですよ!」
「……来た? 何がだ?」
「あれです、あれ! ほら!」
ヴィンセントが視線を向けた方を見ると、そこにあったのは1機の戦術機。
白をベース色にされているその戦術機は、直接見るのは初めてだった。
だが、初めてであってもどことなく俺の知っている不知火の面影がある。
それを考えれば……そして、このアルゴス小隊が行っているのがXFJ計画であると考えれば、目の前にある機体が何なのかというのは明らかだった。
「そうか、これが不知火弐型か。……随分と印象が違っているな」
「ええ。まぁ
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