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「藍い帽子(Dark blue belet)」
7月21日夜-3
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高木「・・・閃・・・光弾・・・?」

佐藤「まさか・・・ハッ」

翔「・・・!」

煙の向こうから姿を見せたのは・・・。

佐藤「・・・S・・・D・・・U・・・?」

香港警察の特殊部隊、いや正確には、それに戦術を授けたイギリス軍の特殊部隊のような格好の二人組だった。

まず見えたのは、紅いレンズを光らせた顔・・・ガスマスクだった。

そしてタクティカルアーマー。青いアサルトスーツ、手にはMP5・・・。

高木「あれが・・・。」

翔「・・・俺やホーが考えていた強化装備・・・。」

翔も唖然としていたが、すぐに我に返った。

翔「おい!お前ら誰だ!?クリントか?ジョンか?パンチか?」

部下の通称を挙げていく。

翔「マックか?ミッシー・・・。」

佐藤「!危ない!!」

ガスマスクの1人が銃口をこちらに向けた・・・。


ダンダンッ!!!


?「うっ・・・。」

銃口を向けた一人がうずくまった。

佐藤「動かないで!!」

佐藤たちは各銃を二人に向ける・・・が。

?「うう・・・。」

ドサッ

高木「・・・へ?」

もう1人も急に倒れた。

佐藤「?」

三人は怪訝にとられながら近づいていく。


すると、ガスマスクの二人はMP5を床に置いた。佐藤たちの方へ滑らせる。
続いて、ホルスターの拳銃に手をかける。

佐藤たちは再びピリピリする・・・が、相手は拳銃も床に置き、さっきと同じく滑らせた。
佐藤たちはそれを更に後ろへと蹴り、近づく。


ガスマスクの二人は、かなり弱っているようだった。
佐藤に撃たれなかった方もどうしたことか、脇から血を流しているようだ。


佐藤「・・・手を・・・頭へ。」

冷静さをギリギリで保ちながら、声をかけると、二人は言うとおりにした。

高木と翔が近寄り、彼らの手に手錠をかけた。

続いて、アサルトスーツのフードを脱がせた。その次はガスマスクを・・・。

佐藤「・・・!」

二人のうち、佐藤に撃たれた方は女だった。

浅黒い肌、少し深めの顔つき、大き目の瞳に、濃い眉毛。全体的に美人といえた。

翔「ミッシー・・・。」

佐藤「・・・遥ちゃん・・・。」

佐藤が女に駆け寄った。

佐藤「遥ちゃん・・・私は・・・。」

遥「いいんです・・・。」

彼女・・・三島遥は申し訳なそうな顔を向けた。

遥「急所・・・外したじゃないですか・・・。」

佐藤「・・・。」




もう1人は男。
その昔、アメリカ映画でコルト・ダイヤモンドバックを握っていた何がしという俳優にどことなく似ていた。

顔色は彼の方が悪く、鼻や口からは
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