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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第69話:プレッシャースタディ
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「ふっ……私は何も企んでおりませんし、国王陛下が私の所為でお悩みになってるというのは杞憂でありますよ、王妃陛下。仮に国王陛下が私めの所為でお悩みになってるとしても、それは上司と部下の問題事……門外漢が口を挟む事ではありません。引っ込んでてくれませんか?」
いやいやいや……ムリムリムリ……怖い怖い! この子、怖いわ!
「引っ込んでられないわよ! リュカはね昨晩お酒に逃げたのよ……貴方が何を考えてるか判らなくてお酒を自ら飲んだのよ!」
「ほぅ……つまり王妃陛下は『酒に逃げた所為で
私
(
女
)
に逃げてくれず、性的欲求不満が蓄積されて困ってる』と仰いたいのですね」
いや別に、そこまで言ってないじゃん! そうだとは判るけど、そこまで言ってないじゃん!
「……べ、別に……そう言う……訳じゃ……」
やはり図星らしく頬を赤く染めモジモジしながら俯くビアンカ様……
カワイイ。
「違う? では何ですか? 『グランバニアの王は神にも勝る王の中の王。だから悩ませたり煩わせたりするのは不敬な行為。身分を弁えて王家の為に傅け』と仰ってるんですか? ほほぉ〜……この国の王族が、それ程までに選民主義者だとは思ってもなかったですね。仕える王家を間違えたかな?」
「リュ、リュカを侮辱しないでよ!」
「侮辱しておりません。私は王妃陛下のお言葉を、万人に解る様に訳しただけです」
あの……大変重要なお話しのようですし、私達は退出しても宜しいですか? ってか、退出させて下さい!
「……わ、分かったわよ! 私が言いたいのは、私の夜の楽しみを奪うなって事よ!」
「知るかよ、そんな事! 年増女の性処理事情なんか考慮してられっかよ! マ○コ疼くのならヘチマでも突っ込んでろよ!」
素直に個人的理由を認めたビアンカ様に、激しく激怒し下品で不敬な台詞を浴びせるウルフ閣下……
「用件は以上ですか? であればお帰り下さいませ。お出口はあちらです、エスコートが必要ですか王妃陛下?」
ウルフ閣下の激怒に怯んだビアンカ様……精神を立て直す前に出て行けと言われ呆然としてる。
申し訳ございませんビアンカ様……今回は負け戦です。早々に撤退した方が宜しいかと思います。
「おい! ビアンカ様のお帰りだ……扉を開けて差し上げろ!」
如何して良いのか分からず立ち尽くしてるビアンカ様を見上げ、退室を促すウルフ閣下。
扉近くの部下に、大きな声で命令する。
だが部下も如何して良いのか分からず、ウルフ閣下とビアンカ様を交互に見て困り果てる。
「聞こえなかったのか! 扉を開けろ馬鹿者!」
「は、はい!!!」
業を煮やしたウルフ閣下が怒鳴ると、扉の一番近くに居た部下のエヴァンが飛び上がり、慌てて扉を開けてビアンカ様の退室を促した。
「……………」
暫くの間ビアンカ様
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