sts 33 「心の中で」
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合体させているブレイドビッドも半壊または全壊に等しい状態になっている。リミットブレイクを行う前の戦闘の影響もあるだろうが、それがなくてもおそらく使い物にならない状態になったことだろう。
いや……今はそんなことはどうだっていい。それよりもアインスは……
視線を上げるとロストロギアの呪縛から解放されたアインスが光へと変わり始めたところだった。その姿はまるであの日空へと還った彼女を彷彿させる。
「ありがとう……私を解放してくれて」
「気にするな……前に言っただろ? 俺は……お前のことも助けたいって」
「ふふ……そうだったね。…………君に頼みたいことがあるのだが」
「構わないよ」
「ありがとう……君は強くなった。きっと君が主の傍に……主達の傍に居てくれるなら私は何も心配せずに済む。だからどうか……これからも主達のことを見守ってほしい」
「ああ、約束するよ」
俺の返事を聞いたアインスは満面の笑顔を浮かべる。そして、本当に何も心配することがないような幸せな笑顔を浮かべたまま空へと昇り光となって消えて行った。
……リインフォース。
俺はこれからも強くなる。お前との約束を果たしていくために……俺にとって大切な人々を守っていくために。お前のことは忘れない。お前はずっと俺の……俺達の心の中に居る。
「だから……そこからずっと見守っててくれ」
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