018話
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など出来ない。
「なんだ、師匠?」
―――言うべきなんだ。
「俺はこれから、蜘蛛の一人と戦いにいく」
―――支えると決めた人物に、隠してはいけない事実なのだから、言うべきだと思う。
「なっ!!?」
「お前も、来るか」
衝撃的だった。夜に吹く風が頬を撫でた時、クラピカは目を見開きシャネルに驚愕の表情を向けていた。
「な、何故……私に、言うんだ……!?」
「言うべき、そう思ったからさ。蜘蛛の事はお前に言うべきだと、な」
「……!!先程まで、我慢出来ていたのに……!!!これでは、我慢、出来ないじゃないか………!!!!」
先程と打って変わってクラピカの目の色と感情が一気に乱れていく、瞳は緋の目隠す為にコンタクトをしているのに色の変化が見えている。震える身体を抱き締めてなんとか押さえようとしているが溢れ出す激情をコントロール出来ないと、誰もが解る程。
「クラピカ、付いて来い。蜘蛛との、戦いをその目に焼き付けるんだ」
「無論だっ……!!!」
ベランダから飛び降りると建物の屋上から屋上へと飛び移るように走り出しヨークシン郊外の荒野へと目指す。この激情を押さえる為に、蜘蛛と言う集団に鉄槌を下す為に……。
「―――良い月だぜ……0時まで後30分……」
荒野に立つ一つの影、夜の帳を照らす月を見上げる男は刻々と近づいてくる約束の時間に興奮するようにオーラが少しずつ沸き立っていた。
「来いシャネル……!!全力で、やり合ってやるぜ……!!!!」
蜘蛛は叫ぶ。久しく会い見えた強力な力の持ち主に。その人物と、全力の力比べがしたいと叫ぶ。
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