018話
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も良い評価を貰っている、だがそれでも自分の刃は相手に届きえないという事実が酷く歯がゆい。
「(悪いクラピカ、今はまだ耐えてくれ……)」
クラピカの能力は確かに高い水準の物だろう、だが念能力はまだ未熟。六式を同時に学んでいた為か念のレベルが当初計画していたレベルより低くなってしまっている、それを六式で補うと言う戦いも出来るだろうがそれを完全に物していない時点では危険が多すぎるし今この時点でないと蜘蛛を妥当できないと言うわけではない、まだチャンスはある……!!
「それって俺達も勝てないって事だよな……」
「そうだね……あっそうだねえシャネル!俺たちの師匠になってくれない!?」
「お、俺がか?」
「うん!俺達、もっと強くなりたいんだ!!」
思わず呆気に取られてしまうシャネル、ゴンは明るく裏が無い素直な気持ちをぶつけてくる。旅団に僅か間でも接触しそこで相手の力量の凄さを実感し更に強くなりたいと思ったのだろう。そしてクラピカの師匠でもある自分にそれをぶつけてきたのだろう。
「俺からも頼むよ」
「う〜ん……まあ俺自身は構わないけど、その前に念を教わった人居るだろ」
「うん。心源流拳法の師範代のウィングさんって人から習ったよ」
「ならそのウィングさんとやらに一言断るのが礼儀って奴じゃねえか?いきなり師匠鞍替えってのは流石にな」
そう言われると二人は納得したように顔を見合わせた、早速連絡して聞いて見るととベランダに出つつ携帯を取り出すゴンとキルア。
「んでレオリオ、お前どうする?」
「俺も是非とも習いたいのは山々だけど大学受験に向けての勉強があるからなぁ、受験が終ったら頼みてぇな」
「おう解った」
「シャネル許可取れたよぉ〜!!」
「早いなおい!?」
「なあクラピカ、お前納得してくれてるのか」
「……正直言うとあまり納得出来ていないかもしれないな」
真夜中、ヨークシンの夜景を見るには絶好の時間にベランダに出ているシャネルとクラピカは鋭い瞳をしたまま話し合っていた。蜘蛛打倒を誓った者同士の会話。言葉に答えるクラピカは、柵を精一杯の力で握り締めながら耐えているようにも見える。
「例え、力が足りていなくても戦いたい……蜘蛛を、この手で捕らえたい……!!その思いでいっぱいさ」
「………」
「だが……私は師の言葉を無碍にするほど愚かじゃない……私は誓ったのだからな、シャネルと一緒に蜘蛛を打倒すると」
クラピカの復讐心を押さえつけているのはシャネルと言う大きな存在。自分を支えると宣言し共に歩んでくれると言ってくれた人が居るからこそ、自分の力量では勝てないと言った師匠の言葉を信じ自分を押さえ込んだ。
「私は、もっと強くなる。そして、必ず蜘蛛を……!!!」
「クラピカ」
―――我慢
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