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神剣の刀鍛冶
EPISODE05勇者W
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事。客を集める余興として、ある品をここ市長室に集めていた。
一つは、風を生み出す魔剣。
二つは、金色なりし黄金の鎧。
魔剣という言葉に、凱は何かを思い出そうとした。
確か、魔剣になる不思議な女の子がいたな。
名前は――

「あなた方の護衛するのは、この方アリアさんです。」

「出品する魔剣って……君だったのか。アリア」

「久しぶりね。ガイ」「オッス」と凱は軽く手を挙げた。

「ガイ、彼女を知っているのか?」

「まぁ以前にね。紹介するよセシリー。実は彼女が『魔剣』なんだ」

「?どういう事だ?」

「ハンニバル君、説明してなかったの?」

「いやなに、その方が面白いと思ってな。ガッハッハッハ!」

遠慮なしにゲラゲラと笑うハンニバル。
そんな彼を見て、「悪趣味だねぇ。おっちゃん」とアリアがはにかむ。

「はじめまして、セシリー。私がアリア。実は私がその魔剣なの」

その後、セシリーはしばらくの間驚いた声を上げ続けていた。
しばし休憩――
魔剣はともかく、凱はもう一つの品である黄金の鎧の在り処を気にしていた。
キョロキョロ。

「ところで市長、これが黄金の鎧ですか?」

明らかにこの大陸に似合わない物品を見つけた。機械的な収納箱は、例え市長室の隅においてもやっぱり目立つ。少し見渡せば、凱の眼にはすぐに入ってくるのは明白だった。
そりゃ、箱の中心に緑色の「GGG」が書いてあれば。

(俺の直感が正しければ、あの中には)

「ガイ君、私の考えが正しければ、これは本来君のモノではないかと」

異世界?のモノなのに、これが凱のモノではないかと言い当てるヒューゴーの観察力に、思わず凱は脱帽した。市長の鋭い洞察力は生半可ではなかった。
セシリーとアリアは不思議そうに、その収納箱を覗き込んでいた。

(こんな鉄の箱が大陸にあったなんて……)

セシリーの知っている限りでは、このような機械的な箱は存在しない。

「確かに……俺の記憶によく似ているものではありますが」

本当に凱の記憶にあるもの通りならば、あの言葉に応えてくれるはずだ。
でも、何となく確信は持てる。
凱の助けになってくれるであろう、特殊強化戦闘服(IDアーマー)へとなってくれるはずだ。

「悪いみんな。少し離れていてくれ」

不思議に思いつつも、凱の言われたとおり、周囲から一間離れる。

(さあて、景気よくいってみるか!)

ニッと笑い、高らかに叫んでみせる。

「イィィィィィクィィィィィップ!!!」

収納箱の中から圧搾空気で弾きだされた黄金の鎧の各部位は、次第に凱の全身へ装着されていく。亡父である獅子王華雄博士が開発した特
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