416部分:第五十七話 遺跡の中でその六
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第五十七話 遺跡の中でその六
「席あるかい?」
「ああ、あるぜ」
「運よくな」
「そうかい。じゃあその外人さん達に座ってもらってさ」
「あいよ」
「わかったぜ、おかみさんよ」
客達はこれまた明るい声でそのおかみの高い声に応えるのだった。そうしてミロ達をその空いている席に案内してそのうえで座らせるのだった。
そのうえで。その丸々と太ったおかみが彼等のところに来て注文を確かめるのだった。
「それでだけれど」
「何を食べるかだな」
「この国の料理知ってるかい?」
おかみの方からミロ達に対して尋ねてきた。
「何があるか」
「まあ一応は」
「知ってるぜ」
ここでもアクタイオンとジャッカーが言うのだった。二人はにこにことしながらおかみに対して言ってきた。
そうしてそのうえでミロに顔を向けて彼に対して問うのであった。
「それでミロ様」
「俺達ペルーの料理のこと知ってますんで」
「任せろというのだな」
ミロは彼等が何を言いたいのか。すぐに察したのであった。そうしてそのうえでこう言ってみせたのであった。
「そういうことだな」
「はい、そうです」
「駄目でしょうか」
「いや、ここは任せる」
ミロは二人を見ながらこう述べたのであった。
「御前達がこの国の料理を知っているのならその御前達に任せることがベストだ」
「どうもすいません」
「それじゃあ」
こうして二人が注文することになった。再びおかみに顔を向けてそのうえで告げるのであった。
「まずはアンティクーチョ」
「それとセビチェ」
「わかったよ」
おかみはその二人が告げたメニューを紙に書きながら応えた。
「後は何だい?」
「ニャメ=コン=モホ=クリオージョがいいな」
「そうだな」
このメニューに関しては二人で話したうえでのことだった。
「それと後はパンに」
「トウモロコシとジャガイモを貰おうかな」
それもだった。
「バターたっぷりと乗せてな」
「それぞれ二十人前は欲しいな」
「食うねえ」
「身体は細いのに」
おかみも客達も彼等の言葉を聞いて笑って言うのだった。
「メニュー一つあたり二十人前かい」
「そんなに食って大丈夫なのかい?」
「っていうよりかな」
「それだけ食わないともたないんだよ」
二人は笑って彼等にこう返すのだった。
「俺達の仕事ってな」
「肉体労働だからな」
「まあそうだな」
「アンデスだからな」
高山で有名である。そこを行くのなら、と皆それで納得したのだった。
そうしてそのうえで皆でそういったメニューを食べていくのであった。
まずアンティクーチョだったが。これは。
「あれっ、これは」
「牛肉だな」
シフォンとカービルは食べてみてわかったのだった。
「それ
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