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「藍い帽子(Dark blue belet)」
目暮十三 著「自治体警察全集」より
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論撃を受け、解散を余儀なくされた。
隊員らと親しくしていた町民、特に小学生や高校生、若者なども多く、惜しみ悲しむ声は少なくなかった。

また、J-PTUには規模拡大・装備強化計画があった。
これには、英軍SASのようなアサルトスーツ、ガスマスク、ボディアーマーに、MP5サブマシンガンを装備するという重武装化案まで含まれていた。
しかしこの案も、世論からの攻撃を激化させかねないという判断から、部隊解散と共に闇に葬られたという。
同じく重武装で任務に当たるが、大半の市民からの信頼を得ていた自衛隊という存在があったと言うのにだ。

これら世間から論撃への嫌悪と任務への誇りゆえに反発する隊員たちも当然多かった。
その傾向が特に強かった隊員7名により、再び立てこもり事件が発生する。
武装して脱走した彼らは機動隊に追われ、小学校に逃げ込み篭城。
生徒や職員を人質に取ったが、決して弱者に危害を加えることは無かった。

この一件は、先の教官殺害・警察署立てこもり事件と合わせ、〈藍帽子=ダークブルーベレーの反乱〉と呼ばれたが、結局彼らも突入部隊により制圧されてしまう。

こうしてJ-PTUは、あっけなく歴史のかなたへと消え去ってしまった。
彼らが毎晩、ブーツを響かせていた米花町は今現在、再び殺人件数が増加傾向にある・・・。
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