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僕たちは城からどれくらい離れることが出来たのだろう?馬を使えば、あっという間に追いつかれる距離ではないのだろうか?
僕は不安でたまらなかった。
アルタイルは目を細め、僕の視線をいつもの笑顔で受け止めた。
「ベガ、大丈夫だから」
「……うん」
相変わらず僕の身体は震えていたけれど、アルタイルはそのことについて何も言わなかった。
そのかわりじゃないけれど。
金平糖を舐めたまま、アルタイルが僕にキスをした。
頬にキスして、驚いてアルタイルの顔をのぞきこもうとしたら唇が触れ合って。
アルタイルはすぐに僕を抱きしめたから、彼がどんな顔をしていたのかはわからなかった。
アルタイルの温もりが僕を包み込み、吐息が僕の耳にかかった。僕はそれだけで満たされたような、ホッとした気持ちになれた。
それから2人でちょっとだけ星祭りの話をして、抱き合ったままいつの間にか眠ってしまった。
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