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ふわりと揺れて、誓いあう
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「ベガ、ここで休憩しよう」

星祭りの会場を出てから、アルタイルがはじめて口を開いた。

「うん、いっぱい歩いたしね」

そう言って顔を上げると、アルタイルは星明かりで柔らかな輪郭をえがき、優しく目を細めて僕を見下ろしていた。
僕はその表情を見ただけで、気が抜けてその場にへたり込んでしまった。

「ベガ!」

「ごめん。ヘトヘトだよ」

笑ってごまかしながら、僕は額の汗を拭った。

父上も母上も国民もぜんぶ放り投げて、僕はアルタイルを選んだ。これからずっと2人で一緒に暮らすんだ。ずっと、ずっと。
明日も明後日もアルタイルといられるという期待と喜び。それと、よくわからない漠然とした不安と緊張。
僕の身体は寒くもないのに震えていた。
そんな僕を、アルタイルは黙って抱きしめてくれた。

この時の僕たちは、事の重大さにほとんど気づいてなかった。

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