緑色の烈風
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れて慌てながらもアサヒが聞くと、ネビリムは胸を張って応える。
「その通りです!も、ということはあなたかそちらの失礼な男の子も参加するようですが、優勝は私が頂きますからね!そしてメガストーンは私の物です」
「はっ、あり得ねえな。優勝するのは俺様だって俺が大会に出るって決めた時点で決まってんだよ」
「……言いますね、その小さな背の割には大きなな台詞、言わなきゃ良かったと後悔させてあげます」
「てめえこそ、その小さい胸の割にはでかい口を叩いたこと悔いるんじゃねえぞ」
「ふふーん、それで挑発のつもりですか?クールな大人の女である私には痛くもかゆくもありませんね!」
「こんな公衆の面前で大口叩くクールな女がいるかっつの!」
お互いににらみ合うエメラルドとネビリム。なんだか似た者同士だなあとアサヒは思った。
「おっと、それでは私はトレーニングに戻りますので。それでは二人ともお元気で!決勝で待ってますよ、これたらの話ですけどね!」
「おもしれえ。その台詞、そっくりそのままリボンでもつけて返してやるぜ!」
そう言い残し、ネビリムは自転車を飛ばして向こうへ行ってしまった。恐らくはカイナシティに戻るのだろう。
「ったく……んじゃ俺たちも戻るぞ」
「そうですね……もうだいぶ時間もたってますし」
気が付けば、街は夕暮れに染まり夜が訪れようとしていた。二人はキンセツシティに戻り、明日の大会に備えて早めに休むことにした。
それぞれの思惑を胸に、大会の日を迎える――
翌日、サイクリングロードに向かってみると既に参加者たちはそろっていた。大半がアスリートもしくは暴走族といった感じで、エメラルドとネビリムがかなり浮いている。サイクリングロードの受付に、巨大な抽選の機械が置いてあった。
「それではこれから、大会の組み合わせを決める抽選を行います!」
福引のような安っぽい音を立てて、抽選の機械が回り始める。
「んだよ。しけてんな。金それなりに取ってんだからもうちょい余興とかねえのかよ」
「まあまあ……」
不満そうなエメラルドをアサヒが宥める。ボールが機械の中から二つ転がり落ちて。司会者がそのボールを二つ示す。
「第一試合は、エントリーナンバー15番、エメラルド・シュルテン!エントリーナンバー16番、ホンダ・カワサキ!この二人に決定されました!」
どうやら早速試合のようだった。ついてない、とアサヒは思う。
「エメラルドさんはサイクリングバトル初めてですから、他の方の試合を見てからがよかったんですけどね……」
「関係ねえよ、それに試合なら昨日お前にDVDで見せてもらってる」
自信満々に、不遜に言うエメラルド。その
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