414部分:第五十七話 遺跡の中でその四
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第五十七話 遺跡の中でその四
「いや、それに匹敵するか?」
「かなり匂うからな」
少し考えてからこう言い替えるのだった。それだけアルパカの唾液というのは匂うというのである。だとするとかなりのものである。
「じゃあやっぱりこいつは」
「用心しておくか」
シフォンとカービルが話した。
「ちょっとな。からかわないようにして」
「大切に扱うか」
「動物を無下に扱うものではない」
ここでミロが言った。
「やはりな」
「まあそうですけれどね」
「大体それ自体が間違ってますけれど」
青銅の者達はミロのその言葉を聞いたうえで頷いた。
「じゃあそうならない為にも」
「アルパカは大事に扱いますか」
「そうだな。考えているのだが」
ミロは少し考えてから周りの聖闘士達に告げてきた。
「今度の旅ではこのアルパカとリャマを連れて行くか」
「両方をですか」
「連れて行くんですか」
「一応アルパカも荷役に使えるな」
ミロはアクタイオンとジャッカーに対して問うた。
「それはそうだな」
「ええ、まあ一応は」
「使えますけれど」
「なら問題はない」
二人の言葉を聞いて納得した顔になるミロだった。そうしてそのうえで述べるのだった。
「両方連れて行く」
「そうですか。それじゃあ」
「両方共連れて行って」
「その話も進めていこう」
ここでまた言うミロだった。
「そしてだ」
「そして?」
「まだ何かあるんですか?」
「食事のことだが」
このことに話を戻してきたのであった。
「いいか、そのことだが」
「あっ、そうですね」
「そういえば忘れてました」
「ペルー料理でしたよね」
青銅の者達は今のミロの言葉を受けてようやくそのことを思い出したのであった。
「ええと、じゃあ」
「とにかくお店を探さないと」
「何処にありますかね」
「とりあえずよさそうな店を探すとしよう」
カペラが青銅の者達に告げてきた。
「そしてそこに入ろう」
「そうだよな。まずは店を見つけて」
「さもないと話にならないからな」
青銅の者達はカペラの言葉を受けてからまたそれぞれ言うのであった。
「さて、そうは言ってみたけれどな」
「何処にあるんだ?」
「んっ、見ろよ」
ここで言ったのはシフォンだった。
「あの店はどうだ?」
「んっ!?」
彼の言葉を受けてカービルが彼が顔を向けたその方を見た。するとそこには。
「あそこか」
「あそこはどうだ?」
「そうだな」
二人の言葉を聞いてまたミロが言ってきたのであった。
「いいかも知れないな」
「ではあの店にしますか」
「ここは」
彼の言葉を受けてシリウスとカペラが問うてきたのだった。
「丁度いい具合にありますし」
「あの店で」
「
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