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ep.019 第三者
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「この3つの事件。 仁はどう思ってるの?」
仁は腕を組んで右手を口元に伸ばし、下唇を人差し指でなぞる。
仁いわく、これが集中している時の癖らしい。
そして、1つの答えを出した。
「ミサイル消滅と空白の7月19日はまったく同日の事件だったとかならどうだろう。」
「同日の事件?」
仁は下唇をなぞる人差し指を立てて話し出す。
これも仁独特の癖である。
「つまりミサイルは普通に強奪されていて、その後に空白の7月19日事件が発生したんだよ。 あの日の記憶はすべての人が知らない。 ならミサイルを奪われたことも忘れてしまってたんじゃないかな。」
仁はあくまで推測を語っているが、正解である。
2つの事件は同時に起こっていたのだ。
故に、軍は事件によってミサイルの強奪を忘れてしまっていた。
しかしここで佳奈が痛い所をついてきた。
「でも、赤い衣服事件との関連性はないの?」
「それは.........。」
「もう、昨日までは全部関連してるだなんて言ってた癖に今日は今日とで内容が違う。」
「...........ごめん。」
仁が素直に謝る。
これにはさすがの佳奈も言い過ぎたと反省した。
「ちょっと気分転換で散歩でもしない?」
「うん、分かった。」
反省も兼ねて仁と近くのコンビニまで買い物に行く。
いつもは基本、仁が佳奈の分も買っているんだが、今日ばかりは佳奈が仁の分も買ってあげた。
「もう、ココア1つなんて....遠慮なんかいいのに。」
「いいんだよ。 ココアが飲みたかったんだし。」
仁は缶のココアを飲もうと口を近付けたが猫舌なのか少し身震いした。
佳奈はそれを見てクスクスと笑った。
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